2018年4月6日金曜日

月1の売買チェック

■買い
・テラスカイ。今後本格的なクラウドシフトが始まると思ったから。

■売り
・朝日ネットを一部売却(-5%)。前回の決算が予想以下で今後に不透明感がでたから。

・ペプチドリームを一部売却(+179%)。現在の時価総額6500億円はDFC法で算出した場合は妥当かもしれないが、足下の業績(売上高70億円)と比較すると割高に見えたから。

月1の持ち株チェック

保有比率の高い順に見ていく。

■弁護士ドットコム
基本シナリオ:法律関連のことなら弁護士ドットコム
特に問題なし。ただ株価は今年の目標株価に到達し、チャートではピーク時にはらみ線が出ているのでしばらく横ばいが続きそう。今後3年の売上高成長率は年率30%程度。今年の予想平均株価は1900円(変動率±30%)

■ペプチドリーム
基本シナリオ:ペプチド創薬で新領域を開拓
ペプチドリームの自社に対する自信の高さは投資家説明会の多さからわかってはいたが、先日は株価が最高値圏のときにストックオプションを設定した。社長は「時価総額4兆円は達成できる」と話しているので、現在の時価総額6500億はほんの通過点にすぎないのかもしれない。ただ足下の株価にはやや割高感があり、チャートは過熱気味。今後3年の売上高成長率は年率35%程度。今年の予想平均株価は4600円(変動率±35%)

■東武住販
基本シナリオ:人口減のため中古再生住宅はメガトレンドに。支店を増やして売上拡大。
特に問題なし。今後3年の売上高成長率は年率15%程度。今年の予想平均株価は1700円(変動率±30%)。

■テラスカイ
基本シナリオ:クラウドシフトの波にのって業績拡大
四季報の業績予想では今期の売上高は63億で営業利益は3億となってるが、私の予想は売上高は70億で営業利益は3億5千万になる。今後3年の売上高成長率は年率40%程度。今年の予想平均株価は5500円(変動率30%)。

■朝日ネット
基本シナリオ:IOT需要を捉えて業績拡大
来期の業績はそれほど期待できないが悲観するほどでもないので株価は横ばいで推移しそう。今後3年の予想売上高成長率は年率6%程度でEPS成長率は年率15%程度。今年の予想平均株価は550円(変動率±15%)。

■厳選ジャパン(投資信託)
基本シナリオ:ビッグチェンジ銘柄投資でテンバガー達成
純資産価格が購入時の倍になってしまった。この投信は20数銘柄に集中投資という制約があるので、このまま増え続けると小型株に投資できなくなってしまうのが少し問題。予想基準価格上昇率は30%程度。今年の予想平均価格14000円(変動率±30%)

■和田興産
基本シナリオ:景気回復でマンション販売が好調に
足下のマンション販売は好調のようだが長期的な見通しは悪い。先日増資に失敗したので見通しはさらに悪化した。しかしチャートは底打ちした感じ。今年の予想平均株価は900円(±10%)。

■スパークス
基本シナリオ:株式市場が盛り上がり、投信を手がけるスパークスの株価も上昇
特に問題なし。今年の予想平均株価は390円(変動率±40%)

■今後の戦略
和田興産を売り、面白そうな銘柄があれば買っていく。

月1の市場環境チェック

株式市場への影響が大きい金利、金融政策、企業業績を重点的にチェックしていく。

■ファンダメンタルズ
<インフレ>
・米国の予想インフレ率は2017年度が2.1%で、2018年度が2.4%。
・欧州は2017年度が1.4%で2018年度が1.5%。2019年が1.6%。
・日本は2017年度が0.7%で、2018年度が0.9%。
→インフレ基調だが穏やかなペースなので特に問題なし。

<金利>
・米国の現在の短期金利は1.75%で長期金利は2.81%。2018年末の予想短期金利は2.25%~2.5%、長期金利は3%程度。2019年末の短期金利は3.0%~3.5%、長期金利は3.5%程度。
・日本の短期金利と長期金利はともに2018年も2019年も0%程度。
・中国の現在の短期金利は3.2%、長期金利は3.75%。
→米国の長期金利は上がり始めているが、日本や欧州の金利は低いままなので3%程度で落ち着きそう。逆イールド(短期金利と長期金利の逆転)はもう少し先になりそうなので特に問題なし。

<債務>
・米国の民間債務残高はGDP比150%でほぼ横ばい傾向。
・日本の民間債務残高はGDP比150%でほぼ横ばい傾向。
・中国の民間債務残高はGDP比200%で現在も上昇中。日本のバブル期のピーク220%に近づきつつある。
→やや問題あり。中国の債務は高水準。

<金融政策>
・米国は引き締めに転じているが速度は穏やか。
・日本は金融緩和を継続しているが限界に近づきつつある。
・欧州は量的緩和を2018年9月まで延長。利上げは早くても18年9月以降。インフレ率が2%に達していないので引き締めは穏やかなものになりそう。
・世界の量的緩和は2017年3月にピークをつけ、その後は減少傾向。2019年にはマイナスへ転じる。
→やや問題あり。引き締め速度は穏やかだが全体的に引き締め傾向。

<経済成長率>
・世界の2017年のGDP成長率は2.7%、2018年は3.1%、2019年は3.0%と良好。
・米国の2017年のGDP成長率は2.2%、2018年は2.5%、2019年は2.2%と良好。
・欧州の2017年のGDP成長率は2.2%、2018年は2.3%、2019年は2.0%と良好。
・日本の2017年のGDP成長率は1.5%、2018年は1.3%、2019年は0.8%とまずまず。
現在、世界同時成長が起きており、このような状態は通常2,3年続くという。ただしこのような世界同時成長は景気サイクルの終盤に見られる特徴的な現象とも言われている。
世界同時成長は海外で6割を稼ぐ日本企業には追い風になる。
→問題なし

<EPS成長率>
・世界株式の2017年の予想EPS上昇率は26%、2018年は11%、2019年も11%と良好。
・アメリカの2017年の予想EPS上昇率は15%超で、2018年は20%(うち減税効果分が8%)。
・日本株式の2017年の予想EPS上昇率は15%超で、2018年は10%程度。
→少し問題あり。もし為替が105円程度で落ち着くと日本の今期のEPS成長率は0%になる。

<政治>
・日本は安定。森友問題でやや不透明感があるが、法に触れてるわけではないのでじきに終息しそう。
・海外の政治は不安定。ただ貿易戦争についてはメリットよりもデメリットの方が大きいので本格的な展開には至らないように思う。
→問題なし


■テクニカル
・チャート
短期的には不安定だが、長期的にはちょうどいい調整に見える。

・ディストリビューションデー
日経平均 1月は8日 →2月は5日 →3月は3日
ダウ 1月は5日 →2月は5日 →3月は5日
ナスダック 1月は6日 →2月は2日 →3月は4日
→問題なし。落ち着きつつある。

・トレードインディケーター
危険度 11月43% →12月62% →1月69% →2月74% →3月52% →4月52%
参考:eワラントのトレードインディケーター

・騰落レシオ
日経平均 93
ダウ 109
ナスダック ?

・信用評価損益率
ー8.78%

■まとめ
中期的には特に問題なし。政治でごたごたが続いているが致命傷になりそうなものはなく、世界経済は堅調なので株式はそろそろ上昇基調に戻ると思う。