2018年5月4日金曜日

月1の市場環境チェック

株式市場への影響が大きい金利、金融政策、企業業績を重点的にチェックしていく。

■ファンダメンタルズ
<インフレ>
・米国の予想インフレ率は2017年度が2.1%で、2018年度が2.4%。4月は2.4%
・欧州は2017年度が1.4%で2018年度が1.5%。2019年が1.6%。4月は1.3%
・日本は2017年度が0.7%で、2018年度が0.9%。4月は0.9%
→インフレ基調だが穏やかなペースなので特に問題なし。

<金利>
・米国の現在の短期金利は2.48%で長期金利は2.94%。
・日本の短期金利と長期金利はともに2018年も2019年も0%程度。
・中国の現在の短期金利は3.12%、長期金利は3.65%。
→米国の長期金利は上がり始めているが、日本や欧州の金利は低いままなので3%程度で落ち着きそう。
→逆イールド(短期金利と長期金利の逆転)はもう少し先になりそうなので特に問題なし。

<債務>
・米国の民間債務残高はGDP比150%でほぼ横ばい傾向。
・日本の民間債務残高はGDP比150%でほぼ横ばい傾向。
・中国の民間債務残高はGDP比200%で現在も上昇中。日本のバブル期のピーク220%に近づきつつある。
→やや問題あり。中国の債務は高水準。

<金融政策>
・米国は引き締めに転じている。
・日本は金融緩和を継続しているが限界に近づきつつある。
・欧州は量的緩和を2018年9月まで延長。利上げは早くても18年9月以降。インフレ率が2%に達していないので引き締めは穏やかなものになりそう。
・世界の量的緩和は2017年3月にピークをつけ、その後は減少傾向。2019年にはマイナスへ転じる。
→やや問題あり。引き締め速度は穏やかだが全体的に引き締め傾向。

<経済成長率>
・世界の2017年のGDP成長率は2.7%、2018年は3.1%、2019年は3.0%と良好。
・米国の2017年のGDP成長率は2.2%、2018年は2.5%、2019年は2.2%と良好。
・欧州の2017年のGDP成長率は2.2%、2018年は2.3%、2019年は2.0%と良好。
・日本の2017年のGDP成長率は1.5%、2018年は1.3%、2019年は0.8%とまずまず。
現在、世界同時成長が起きており、このような状態は通常2,3年続くという。ただしこのような世界同時成長は景気サイクルの終盤に見られる特徴的な現象とも言われている。
世界同時成長は海外で6割を稼ぐ日本企業には追い風になる。
→問題なし

<EPS成長率>
・世界株式の2017年の予想EPS上昇率は26%、2018年は11%、2019年も11%と良好。
・アメリカの2017年の予想EPS上昇率は15%超で、2018年は20%(うち減税効果分が8%)。
・日本株式の2017年の予想EPS上昇率は15%超で、2018年は10%程度。
→少し問題あり。もし為替が105円程度で落ち着くと日本の今期のEPS成長率は0%になる。

<政治>
・日本は安定。
・海外の政治は不安定。
→問題なし

■テクニカル
・チャート
日経平均は調整が終わりつつあるように見える。

・ディストリビューションデー
日経平均 0日
ダウ 5日
ナスダック 5日
→アメリカ株は上がりにくそう。

・トレードインディケーター
危険度 11月43% →12月62% →1月69% →2月74% →3月52% →4月52% →5月36%
参考:eワラントのトレードインディケーター
→この指標では今は安全圏(仕込み時)

・騰落レシオ
日経平均 116
ダウ 107
ナスダック ?

・信用評価損益率
ー9.25%

■まとめ
中期的には特に問題なし。アメリカ株は金利上昇により割高感が出て上がりにくそうだが、日本株は上昇トレンドが始まりそう。

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