弁護士ドットコムは1200円くらいに累積売買高の“壁”があったので、今年はそこを抜けないだろうと思っていたがあっさり抜けてしまった。その要因は地合いの良さと、ファンダメンタルの変化のように思う。
足下のマザーズの地合いはよい。上場している企業の業績は右肩上がりで、チャートは4年間の保ち合いを経て上抜けしつつある。新高値を突破していくのは時間の問題のように思う。
弁護士ドットコムのファンダメンタルズにも良い変化があった。一番大きな変化は社長の交代のように思う。元榮元社長(現会長)は政治家でもあったのでどうしても忙しすぎる印象を拭えなかった。社長にカカクコムの創業メンバーの一人がなったのはとても良いニュースだった。
事業展開に厚みがでてきたのも良かったように思う。弁護士の転職支援サービスやビジネス向け事業は順調に拡大しているようだし、リーガルテックの普及も順調に進んでいるように見える。
*今回の急騰はリーガルテックへの期待が主な要因かもしれないが、もしこれが要因であるなら今後の株価上昇はそれほど期待できそうにない。リーガルテックはハイプサイクルの初期の段階にあり、収益化は当面先になりそうだから。
*税理士ドットコムの業績拡大も上昇の要因かもしれないが、将来的に税理士業務の98%がAIに代替可能と言われているので、長期的な見通しはあまりよくない。
それとCFOの退任が円満退社だとわかったのも良かった。一般に財務責任者やIR担当者が辞めるのは不吉の前兆だといわれているから。
ただ、チャート的には当面の天井をつけた感がある。12日に出来高を付けて長い上ヒゲが出ているので、今後は調整に入りそうな気配ではある。もともとこの株を売るつもりもりはなかったのだが、十字線が出た翌日に1割ほど売ってしまった。割高感もあったし。
しかしながら長期で見れば、こんな株価で終わるはずはないので、売る必要はなかったとも感じている。鈴茂器工では出来高+長い上ヒゲは当てにならなかったし。今後はこういった短期シグナルは無視していこうと思う。
<鈴茂器工のチャート>
3月6日あたりに出来高を付けて長い上ヒゲがでているが、株価はその後も上昇している。
今までは、弁護士ドットコムの株価はPER70倍前後で推移していくと予想していたが、ファンダメンタルズの変化に合わせてそれをPER100倍前後に修正。
2017年の予想平均株価は1500円、2018年は2000円、2019年は2600円になる。
*変動率は±30%程度。
今後は予想が当たっても、外れても、株価などは気にせず、長期でがっちりホールドしていこうと思う。
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