FRB議長のイエレンさんは先日の講演で「次の金融危機は我々の生きている間には起きないと思う」と語ったという。その根拠は金融システムが健全になったためとのことだが、これは具体的には金融機関のレバレッジ規制や自己資本の積み上げを指しているように思う。
リーマンショック時のバブルと今のバブルの最大の違いはこのあたりにあるように思う。リーマンショック時には、自己資本の少ない金融機関がレバレッジを効かせすぎ、それが逆回転を起こして極端な信用収縮、つまり金融危機が起こった。しかし今のバブルにはそれがない。今のバブルは市場にやさしい各国中銀によって引き起こされており、急激な逆回転は起こりにくい。
当面は深刻な金融危機を心配しなくてもいいのかなと思った。
参考:2017/6/29日経「イエレン氏の「寿命」とイリノイ危機」
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