2018年12月7日金曜日

1937年のようになる?

世界最大のヘッジファンドを率いるレイ・ダリオ氏によると現在の状況は1935~40年の状況と似ているという。

「1929年の大恐慌後は政策金利がゼロに近づき、中銀は金融資産を大量に購入してバランスシートを拡大している。その結果、金融資産の価値が急激に上昇し、世界中で貧富の格差が拡大した。富める者と貧しい者の間に緊張が高まりポピュリズムが台頭した。」

確かに今の状況に近いように見える。

「大恐慌から抜け出した1937年にFRBは金融引き締めに転じているが、利上げペースが速すぎたため相場が大幅下落(50%以上の急落)し、1938年に再び景気後退に陥っている。この頃になると世界的にポピュリズムが台頭しはじめ、政治が市場を動かすようになった。国家間の緊張と対立が高まり、世界がブロック経済に傾斜し、世界的なコスト高を招いて経済をさらにむしばんだ。FRBは相場が急落した1938年に再び金融緩和に動いているが、1942年までNYダウは下落し、1937年の高値を回復したのは1945年の12月になる。」

ダリオ氏によると、利上げを急げば同じような展開になる可能性があるという。また今回は前回と違って景気が悪化しても中銀に金融緩和の余地がほとんどないので、利上げは急ぐべきではないとも言っている。

FRBはここら辺のことも熟知していると思うので、利上げは慎重に進めるように思う。

参考:(レイ・ダリオでGoogle検索)

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