2019年3月1日金曜日

売買チェック

■売り
・アイスタイル 8割売却 損益-40%
新戦略の「ブランドオフィシャル」事業がうまくいかないと思ったから。
チャートが底割れしたから。

当初@コスメのデータ活用を目的として、@コスメ内に化粧品ブランドサイトを集結させるという「ブランドオフィシャル」のアイデアは面白いと思ったが、この事業はうまくいかないと思うようになった。この事業が成功するには@コスメショッピングが化粧品のネット販売の中核的な存在になる必要があるが、化粧品のネット販売は参入障壁が非常に低いため、後発のアイスタイルがこの分野で頭角を現すのは難しいと思った。また仮に@コスメショッピングがZOZOのような規模まで発展したとしても、参入障壁の低さにあえいでいるZOZOを見ればわかるように、じり貧に陥っていく可能性が高いと思った。

下方修正のIRや決算動画を見ると、会社はまだまだこの分野(特にネット販売)に積極投資していきそうな雰囲気なので、中長期的に厳しい展開(業績)になると思った。

それと買収した海外の化粧品口コミサイトが利益を上げていなさそうなのも売却した理由の一つ。海外の口コミサイトも日本の@コスメのように市場を独占していれば面白いと思ったが、収益や決算書の説明を見る限りそのようにはいってない印象を受けた。
*決算書には海外口コミサイトの詳細が記載されていないが、買収費用を資金調達しているのに現況を語らないのは問題と思う。

<チャート>
チャート上の”底”をストップ安を付けて明確に下抜けしているので、株価水準が切り下がった可能性が高い。今後の株価水準は、今までの底(800)が天井になり、底は過去3年の最安値(600)あたりになりそう。

<5年チャート>累積売買高のピークを下抜けしている

<6ヶ月チャート>決算の翌々日に出来高を付けて陽線包み足が出ているのでいったん底打ちしたように見える


今回の投資の教訓は「不透明感の強いビジネスモデルがある」「経営陣に好感が持てない」会社には投資すべきでないというのもあるが、それ以上に重要だと思ったのは、あからじめテクニカル的な損切りポイントを決めておくこと。「ファンダメンタルズに問題が生じてから売る」というスタンスでは今回のように問題に気づくのが遅れて損失が拡大してしまうことがあるとわかった。

ただ今回は大きな損失を出して痛い目にはあったが、面白そうなアイデアに投資をし、ダメだと思ったら後腐れなく即座に撤退できる株式投資は楽だなとも思った(会社のメンバーはダメだと思っても消耗戦や敗戦処理をしなければならない)。


・米国国債4倍ベア7(米長期国債を空売りする投信) 1口残して全売却 損益-8%
FRBが金融引き締め(利上げと資産縮小)をやめそうだから。
年率12%以上の金利・手数料負担が長期保有に向かないと思ったから。
最初の見立てが間違いだと思ったから。当初は需給に大きなアンバランスが生じて金利が急上昇すると思っていた。

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