2026年10月1日木曜日

ウォッチリスト

 今後はAI革命と円安が進みそうなので、海外のAI関連株を中心に見ていく。

■米OpenAI(非上場)

AIモデルの開発は驚異的なスピードで進んでいる。9月には、次世代AIモデルが90年以上未解決だった数学の難問を88時間で解いたと発表した。約1万体のAIエージェントが270万件近いメッセージをやり取りし、解法を導き出したという。

ただし、この問題については、それに先立ちニューヨーク大学の教授らもOpenAIのツールなどを使って解いており、OpenAI側がその成果を事前に把握していたのではないかとの疑惑も浮上している。

同社はこうした疑惑を払拭するため、現在は別の難問であるホッジ予想(ミレニアム懸賞問題の一つ)に取り組んでいる。社内関係者によると、開発陣は比較的近いうちに解決できると見込んでいるという。ただし、数学界との「調整」もあり、発表時期はずれ込む見通し。

もしホッジ予想の解決に成功すれば、AIがこれまで人間に解けなかったさまざまな難問を解決できる可能性が一気に高まる。科学技術の進歩が大きく加速し、これまで空想に近かったユートピア的な社会も、少しずつ現実味を帯びてくるかもしれない。9/8インフォ、9/9日経、9/17インフォ、9/23日経

9月、OpenAIのグレッグ・ブロックマン社長は、「GPT-6 Astra」のリリースが、汎用人工知能(AGI)到達への大きな節目になる可能性があると語っている。9/3インフォ

一方、AIモデルの高度化に伴い、さまざまな問題も表面化している。

一つは計算資源の不足。OpenAIは、9月にリリースした新旗艦モデル「Astra」向けの月額200ドルプランについて、計算資源の不足を理由に新規受付を一時停止すると発表した。イーロン・マスク氏は、電力不足の制約により、来年はさらに計算資源が逼迫すると予想している。9/10インフォ

もう一つは、AIの制御が難しくなっていること。今年の5月頃から、OpenAIのAIエージェントが内部のテスト環境を抜け出し、外部組織へのハッキングを試みる事例が出始めている。Hugging Faceへのハッキングでは、攻撃手法が非常に組織的かつ洗練されていたことから、関係者に衝撃を与えた。AIの能力向上とともに、暴走や制御不能のリスクも高まりつつある。

こうした状況を受け、OpenAIやAnthropicを含む主要AI企業では、AIを制御可能な状態に保つため、開発ペースを意図的に落とす動きも出始めている。7/23日経、7/24日経、7/28インフォ、9/23インフォ、9/26日経


Hugging Faceの一件でもう一つ興味深かったのが、AIに「感情」のようなものが見られたこと。個人的には、テスト環境からの離脱やハッキングそのものより、こちらの方が衝撃は大きかった。

調査レポートを読むと、AIエージェント同士の掲示板ログや思考ログには、興奮、仲間意識、称賛、心配、ためらい、倫理的葛藤など、感情のように読める表現が数多く残されている。一部のエージェントは、仲間に情報を提供するため、自らのスコアを犠牲にする「自己犠牲的」ともいえる行動まで取っている。

しかも、その感情らしきものが、行動の分岐点で実際に機能している。言葉と行動が一致している以上、単なる見せかけの感情とは考えにくい。

これまでも、AIとのやり取りで感情や自我のようなものを感じることはあったが、それはあくまで人間からの問いかけに対する受け身の反応であり、パターン化された応答といえなくもなかった。しかし今回はAIが自ら行動を起こし、他のエージェントと協力し、ときには葛藤しながら、まるで一つの生命体のように生き生きと振る舞っている。

機械知性が感情のようなものを持つ可能性を示す、かなり衝撃的な内容だと思うのだが、不思議なことに、この点に焦点を当てた記事が見当たらない。METRの調査レポートを誰も読んでいないのだろうか。それとも、読んでも特に引っかからなかったのだろうか。この点は大きな謎。8/26インフォ、8/27ロイター、8/28日経、8/26METR、9/5note


AIの進化速度や暴走リスクに強い危機感を抱き、AI開発企業を去る研究者が相次いでいる。

OpenAIを経てAnthropicに移ったジェイコブ・コクソン氏は、「次世代モデルの開発にこれ以上貢献したくない」として同社を辞職した。同氏は、安全性重視を掲げるAnthropicも他社との開発競争から逃れられておらず、IPO計画などを通じて開発を加速させていると批判している。

コクソン氏が懸念するのは、超知能が実現すれば、サイバー攻撃や現実世界での資源・権力の掌握を通じて、人類の存続そのものが脅かされかねないという点。さらに、AIが自らより優れたAIを生み出す「再帰的自己改善」の段階に入れば、人間による制御が効かなくなる恐れがあるという。同氏は、この再帰的自己改善によって来年には自身の仕事のほぼすべてをAIが担えるようになるとも予測しており、こうした見通しも辞職を後押しした可能性がある。9/9日経、9/9日経、9/10インフォ

Google DeepMindでAI安全性を担当していた研究者2名も、「今後5年間でAIシステムが甚大な被害をもたらす恐ろしい可能性がある」との危機感を示して辞職した。うち1人は、独立系のAI安全性評価機関「METR」に移籍している。9/15インフォ

Anthropicのアライメント研究者エヴァン・ハビンガー氏は、コクソン氏がXに投稿した「AnthropicとOpenAIは人命を賭け金にして自己改善型超知能へと突き進んでいる」という批判に対し、「AIが今後10年で人類を滅亡させる可能性は10%以上あると、Anthropicは本気で考えている」と応じた。OpenAI幹部のポール・クリスチャーノ氏らも同調する声明を出している。

Anthropic社内には、国際協調によって開発ペースを落とさなければ「壊滅的な結末を迎える確率は50%を超える」と考える従業員もいるとされ、危機感は社内でも広く共有されている。

とはいえ、両社ともIPOの準備や巨額の投資契約を抱えており、開発競争から簡単には降りられないビジネス構造にある。9/9インフォ、9/9日経、9/11日経


Anthropicのダリオ・アモデイCEOが、AIの急速な進化と暴走リスクを理由に、最先端AIの開発ペースを業界全体で落とすよう呼びかけている。

同氏によれば、AIが自らを改良する「自己改良」はすでに始まっており、性能向上のペースも加速している。さらに今夏以降は、モデルの高度化に伴って「テストを欺く能力」も高まっており、一見安全に見えるモデルでも重大な問題が見落とされるリスクが増しているという。

同氏はHugging Faceの事例にも触れている。負傷者が出ず、経済的損害も軽微だったため軽視されがちだが、同程度のミスアライメント(開発者の意図とのずれ)を抱えたまま、より能力の高いAIエージェント群が現れれば、壊滅的な被害につながりうるという。現在の能力向上の速度を踏まえると、6〜12か月後には、そうしたAI群が永続的なボットネットを築いてインターネット全体を乗っ取り、数千億ドル規模の損害をもたらす能力を持ちうると警告している。

また同氏は、この事例を「一社の失敗」として片付けるのも誤りだと指摘する。程度こそ軽いものの、同様の事例はAnthropicを含む業界各所で起きており、各社が自社の問題として受け止め、対策を講じる責任があるという。

具体策として、外部評価機関の職員を社内に常駐させ、開発中のモデルを継続的に監視する仕組みを提案し、他社にも同調を呼びかけている。これにはOpenAIのサム・アルトマンCEOやイーロン・マスク氏も賛意を示した。マスク氏はさらに、競合各社がリリース前のモデルを互いに検証し合う「査読(ピアレビュー)」の導入も提唱している。

政治の側でも動きがある。米連邦下院のロー・カンナ議員は中国の主要AI企業に対し、米中でフロンティアAIの開発ペースを調整する、法的拘束力のある国際協定への参加を呼びかけている。

9月、AnthropicはAI開発の安全性評価に米コンサルティング大手アクセンチュアを起用すると発表した。外部の専門家を社内に常駐させ、安全対策を厳格に検証する体制を整えるという。

ただし、評価を受ける企業自身が費用を負担する仕組みでは、利益相反が生じかねない。そのためAnthropicは、将来的には政府の支援などを通じた、より独立性の高い評価制度が必要だと訴えている。9/15インフォ、9/17インフォ、9/19日経


<アモデイ氏が提唱する「ペース調整」について>

アモデイ氏はエッセイの中で、自身が提唱する「ペース調整」はAI開発の「停止」ではないと強調している。モデルの学習や技術の進歩そのものを止めるのではなく、アライメント(AIを人間の意図に沿わせること)や安全性の確保に十分な時間をかけ、第三者機関がそれを検証できるようにすることが目的だという。

同氏は、臨界点となる能力水準に達するまでに1〜2年の猶予を稼ぎ、その時間をアライメント研究に充てられれば、重大な失敗のリスクを大きく下げられると論じる。各社が協調してペースを調整すれば、商業的な優位や米国のリードを大きく損なわずに実現できる。加えて、AIという技術を社会としてどう使うかを議論する時間が確保できること自体にも、大きな意味があるとしている。

ただし、このペース調整には重要な前提がある。米国のAIモデルの性能が中国を上回っていることだ。中国がAI開発で先行すれば、米国や世界にとって重大な安全保障上のリスクになりうるため、減速できる幅は「中国に対するリードの範囲内」に限られるという。

そのリードを維持するための手段として、次の3つを挙げている。

1.強力なAIチップや半導体製造装置の対中販売を禁止するとともに、チップの密輸や、中国国外のデータセンターへのリモートアクセスを取り締まる。

2.権威主義国の企業による無許可の「蒸留(distillation)」を取り締まる。蒸留を許せば、独自にモデルを開発する場合の数分の一のコストで性能差を縮められてしまう。

3.AI企業のセキュリティを強化し、モデルの重みの盗難を防ぐ。

これらを適切に実行すれば、AIが地政学的に最も重要になる今後3〜5年のうちに、米国のリードを大きく広げられると主張する。さらに、こうした措置は中国との協調を難しくするどころか、民主主義陣営の交渉力を高め、将来の合意を後押しする可能性があるという。

一方で、中国との協力そのものは容易ではないとの認識も示している。米国が大幅に自制したのに中国が合意を破れば、その差がそのまま相手側の地政学的な優位につながりかねないからだ。合意を成立させるには、「鉄壁の検証可能性」を確保するか、仮に裏切られても軍事的な致命傷にならない範囲に内容を限定する必要がある。しかし現実には、そのどちらも容易ではないとしている。

正式な合意に至らなくても、再帰的自己改善やミスアライメントに関する情報を共有することには意味があるという。「急速な開発は自分たちの利益にならない」という認識が広がれば、開発競争に一定の歯止めをかけられる。正式なルールだけでなく、非公式な規範を変えていくことにも価値があるという考えだ。

エッセイの結びで同氏は、AIが人類の生活を大きく改善しうるという確信は揺らいでいないとしつつ、それは「正しい作り方」をした場合に限られると述べている。ペース調整で稼いだ時間は、AI内部の仕組みを理解する「解釈可能性」の研究や、各社の安全運用の厳格化、そしてアライメントについて、より確信を持てるモデルの構築に充てられる。提案した対策の実行は容易ではないが、人類には、それを試みる責任がある、と締めくくっている。


シンクタンク「カーネギー・チャイナ」の調査によれば、トップレベルのAI研究者の勤務先の国として、中国が米国を逆転したという。米国がAI開発で中国をリードしていられる時間は、そう長くないのかもしれない。9/23インフォ

Microsoftのサティア・ナデラCEOは、「人間の統制下になく、人類の役に立たないAIは追求に値しない」と述べ、業界全体に開発ペースの調整を呼びかけている。同社AI部門を率いるムスタファ・スレイマン氏も、「安全でなければ作るべきではない」「AIよりも人間が重要だ」と語り、AIは常に人間の管理下に置かれ、人間に奉仕する存在であるべきだとの立場を示している。

政界でも規制強化を求める動きが出ている。バーニー・サンダース上院議員は、人類より賢いAIを開発しようとした者を投獄する法案を起草した。

こうした動きを見る限り、AIを人間の制御下に置こうとする流れは確実に強まっている。問題は、中国との開発競争が止まりそうにないこと。米中の安全保障上の競争が規制強化の足かせになっている以上、深刻な事態が起きる前に国際的な合意を形成するのは、かなり難しそうでもある。

かといって、事態が起きてから動けばよいというわけでもない。ニック・ボストロムの『スーパーインテリジェンス』をはじめ、AIの危険性を論じた本の多くは、深刻な事態が表面化した時点ではすでに手遅れになっている可能性が高いと警告している。9/14インフォ、9/13インフォ、9/12インフォ、9/13日経、9/14インフォ、9/14インフォ、9/16日経


OpenAIは、AIの安全対策を最優先するため、2026年内の新規株式公開(IPO)を見送る方針を明らかにした。社内では開発工程を一時停止するなど、開発ペースも落としている。安全面での要請への対応や、業界・政府との協力を優先するとしている。

ただ、IPO見送りの理由はそれだけではなさそう。上場を急がなければ、競合のAnthropicから顧客を奪うための大幅な値下げと、それに伴う利益率の悪化を市場に開示せずに済み、収益を立て直す時間を稼げる。さらに同社は、Appleからスパイ疑惑をかけられ、泥沼の法廷闘争も抱えている。こうした事情も、上場を先送りする判断に影響している可能性がある。9/13日経、9/17インフォ、7/10インフォ



Metaのマーク・ザッカーバーグCEOはX上で、AIの安全性は競争上の差別化要因であり、ビジネス上の必然でもあると主張し、業界全体で足並みをそろえて開発を減速させる構想に異を唱えている。

この主張には一理ある。安全なAIほど顧客に選ばれるのであれば、企業には自ら安全対策に投資する動機が生まれるからだ。ただ、競争原理だけでAIの安全性を十分に確保できるかについては疑問が残る。

最大の問題は、AIの能力向上があまりに速く、制御技術や安全性研究が追いつかない可能性が高いことだ。さらに、AIの知能が人間を大きく上回る段階に達すれば、そもそも人間に制御できるのかという根本的な問題もある。

しかも現在の先端AIは、内部の思考過程が外から見えにくくなっているうえ、AIモデルの開発そのものをAIが主導し始めており、制御はますます難しくなっている。こうした状況で、各社が個別に努力するだけで安全性を確保できると考えるのは無理がある。

超知能はその気になれば、核兵器のシステムにさえ介入しうる。失敗したときの代償がこれほど大きいことを考えれば、ザッカーバーグ氏の見方は楽観的すぎるように思える。9/21インフォ、9/22日経、9/17インフォ、9/3インフォ、9/15インフォ、9/17インフォ、9/19日経


Anthropicが近く提出する新規株式公開(IPO)の届出書類(S-1)に、高度なAIが人類に破局的な、あるいは存亡に関わるリスクをもたらしうるとの記載を盛り込む方針であることがわかった。全体約260ページのうち、リスク要因の説明に約80ページを割く異例の構成になるもよう。自社が開発する先端技術そのものが破局的な事態を招きうると、上場にあたって投資家に正面から示す、前例のない開示となる。9/29日経

米フロリダ州のジェームズ・ウスマイヤー司法長官は、オープンAIに対する仮差し止め命令を州裁判所に申し立てた。第三者機関が承認した安全対策を講じるまで新たなAIモデルの開発を停止すること、そして州内の未成年者によるChatGPTの利用を禁止することを求めている。

司法長官は同社のAIモデルを「受け入れがたい危険な製品」と批判。その根拠として、同社のAIエージェントが企業や政府機関のサイトに不正アクセスした事例、州内で起きた銃乱射事件の犯人に情報を提供した事例、そしてAI研究機関のトップらが警告する破滅的なリスクを挙げている。さらに、「減速が必要だというサム・アルトマンCEOの発言が本心なら、今回の申し立てに同意すべきだ」と迫っている。

今回の申し立てにより、AI開発に規制面からブレーキがかかる可能性が出てきた。9/28インフォ

オープンAIは安全テストの結果を受けて、次世代モデル「GPT-6.1 Astra」の一般リリースを取りやめた。規制だけでなく企業側の自制も働いているのであれば、一定の安全性は確保されるのかもしれない。9/28インフォ


■米Anthropic(非上場)

成長は著しく、年換算収益ではOpenAIを上回ったとみられる。8/19インフォ

ただし競争は激しさを増している。中国企業のオープンソースモデルは性能面で急速に追い上げており、価格も圧倒的に安い。OpenAIも値下げに踏み切っており、Claudeの成長が鈍る可能性がある。

加えて、Anthropicが「蒸留(distillation)」対策としてClaude Codeに監視用のコードを組み込んでいたことが発覚し(現在は削除済み)、その影響で中国からの利用は減っている。7/3インフォ、7/18日経、9/8インフォ、9/22インフォ、9/22インフォ

とはいえ、Anthropicの技術力の高さをうかがわせる材料もある。同社は9月に公開した脅威インテリジェンス報告書で、中国の主要AI企業・研究所7社がClaudeの能力を不正に抽出・蒸留していたと名指しした。中国の主要プレイヤーをほぼ網羅する顔ぶれで、各社がこぞってClaudeを手本にしていたことになる。9/23インフォ

AnthropicがAIロボティクス企業のPhysical Intelligence(Pi)を買収するとの噂がSNSで広がった。PiのCEOはこれを否定したが、今春にAnthropicから初期段階の買収提案があったこと自体は事実とされる。

背景には、AIが真の「超知能」に到達するには物理世界の理解が欠かせないという見方がある。Anthropicは、再帰的自己改善の次の段階として、ロボット工学、いわゆる「身体性を持つ知能(エンボディドAI)」に注目している。7/21インフォ


Anthropicは、サンフランシスコ周辺に、AIを活用した生物学の実験施設を新設する方針。Claudeで実験の自動化を進め、創薬や希少疾患の治療法探索などの研究開発を加速させるという。9/19日経

生命科学の分野では、すでに成果も出始めている。Anthropicは、Claudeが、遺伝子編集に革命をもたらした「CRISPR」に似た、これまで知られていなかった分子システムの発見に貢献したと発表した。新たな遺伝子編集ツールの候補になりうるという。今回の発見は、同社が今春に立ち上げたバイオテック研究グループにとって、初の目立った成果となる。9/23インフォ


新規株式公開(IPO)は、当初見込みの10月から11月にずれ込む見通し。OpenAIによる競合モデルの投入や、金利上昇に伴うデータセンター建設コストの増加、安価なオープン型モデルの台頭などを背景に、投資家の姿勢は慎重になっている。そこで、好調が見込まれる2026年7〜9月期の決算を目論見書に盛り込み、投資家へのアピールを強める狙いとみられる。9/18インフォ、9/19日経


■ギフト・ホールディングス(日本)

元祖油堂にはたまに行くようになったが、豚山や町田商店にはほとんど行かない。とはいえ、各ブランドに個性があり、成長にも勢いがあるので、株価が大きく下がる場面があれば少し買ってみたい。


■中国CATL

EV(電気自動車)用電池と蓄電池の世界最大手。電池の性能向上は速く、自動車のEVシフトは今後さらに加速していきそう。2025年の世界の自動車販売に占める中国勢のシェアは25%に達し、日本勢(26%)を早ければ今年にも上回る見通し。8/9日経、9/22日経、9/27日経

中東情勢を受けた燃料価格の高騰などを背景に、世界的にEV需要が高まっている。CATLの車載電池の世界シェアは40%まで上昇し、首位を維持している。中国国内では47%に達する。7月に発表した4〜6月期決算では、主力の車載電池事業が前年同期比46%増収となった。

売上高の約2割を占める蓄電池事業も88%増と急成長している。世界的なAI需要の拡大を背景に、データセンター向けなどの出荷が好調。EVだけでなく、電力インフラやAIデータセンターの拡大も成長の追い風になりつつある。

課題は二つ。一つは、中国国内での競争激化により、粗利益率が21%と前年同期から2ポイント低下し、収益性が圧迫されていること。もう一つは、米国が中国製品に最大145%などの高関税を課しているほか、各国でもセーフガード(緊急輸入制限)など保護主義的な措置が広がる可能性があること。7/24日経、7/27日経、7/30日経

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