一般には、長期金利が経済の“実力”で、その“実力”を短期金利が上回ってしまうと引き締めすぎになり景気を冷やしてしまうためだといわれている。また金融機関にとっては短期の調達金利と長期の貸出金利の差である利ざやが減るので貸し出しが抑制的になり、これもまた景気の下押し圧力になるという。
長短金利の逆転は過去50年すべての景気後退に先行してきたようなので、今回も長短金利が逆転すれば景気後退が起こる確率は高い。長短金利の逆転はもう少し先になるかもしれないが、過去よりもだいぶ低い水準で転換しそうなので、今回の景気後退は比較的穏やかなものになるかもしれない。
参考:「米利上げ、適温相場の寿命は縮んだか」 2017/12/18日経
「円安シナリオに落とし穴 米長短金利、来年に逆転も 」2017/12/27日経
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