2018年10月5日金曜日

弁護士ドットコムの株価水準について

弁護士ドットコムの時価総額が1000億円を突破し割高感がでてきたが、どの程度割高なのかを類似企業と比較して探っていく。

■成長市場にある、中小型の、市場独占型、ITプラットフォーム企業
・弁護士ドットコム
今期の売上:31億、営業利益:5億、過去3年の営業利益率:20%、今後3年の売上高成長率:年率30%、時価総額:930億(売上高の30倍、営業利益の186倍)

・夢の街創造委員会
今期の売上:55億、営業利益:8億、過去3年の営業利益率:16%、今後3年の売上高成長率:年率20%、時価総額:1320億(売上高の24倍、営業利益の165倍)

・鎌倉新書
今期の売上:23億、営業利益:5億、過去3年の営業利益率:24%、今後3年の売上高成長率:年率25%、時価総額:530億(売上高の23倍、営業利益の106倍)

・インフォマート
今期の売上:80億、営業利益:25億、過去3年の営業利益率:26%、今後3年の売上高成長率:年率20%、時価総額:1770億(売上高の22倍、営業利益の70倍)

類似企業と比較した場合、弁護士ドットコムが極端に割高ではないことがわかった。現在調整中だが、もしかしたらそれほど下げないのかもしれない。

ついでに弁護士ドットコムの電子契約事業の競合であるドキュサインや、大型プラットフォーム企業も見ておく。

・(米)ドキュサイン
今期の売上:750億円、営業利益:-9億円、過去3年の営業利益率:-10%、今後3年の売上高成長率:年率25% 時価総額:7900億円(売上高の10倍)

クラウドサインの売上(4億程度?)と比較すると規模が150倍以上違う。クラウドサインの海外展開は厳しそうだと改めて思った。

・エムスリー
今期の売上予想:1140億、営業利益:320億、過去3年の営業利益率:28%、今後3年の売上高成長率:年率20%、時価総額:1兆5400億(売上高の13倍、営業利益の48倍)

・リクルート
今期の売上予想:2兆4000億、営業利益:2200億、過去3年の営業利益率:9%、今後3年の売上高成長率:年率10%、時価総額:6兆2600億(売上高の2.6倍、営業利益の28倍)

・カカクコム
今期の売上予想:520億、営業利益:250億、過去3年の営業利益率:46%、今後3年の売上高成長率:年率8%、時価総額:4500億(売上高の9倍、営業利益の18倍)

・(米)ALPHABET
今期の売上予想:15兆円、営業利益:3.4兆円、過去3年の営業利益率:25%、今後3年の売上高成長率:年率20%、時価総額:90兆円(売上高の6倍、営業利益の26倍)

・(米)Amazon
今期の売上予想:25兆円、営業利益:1兆円、過去3年の営業利益率:3%、今後3年の売上高成長率:年率25%、時価総額:102兆円(売上高の4倍、営業利益の100倍)

大型株を書いていて気づいたが、時価総額を売上倍率で見た場合、リクルートにはまだ割安感がある。もしかしたら近いうちに売上高の4倍程度の時価総額10兆円(株価6000円)を突破するかもしれない。

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