9月27日のロイターの記事「縮む世界の株式市場、「品薄感」が支える強気相場」によると、世界の株式市場はゆっくりと縮小しているという。
今年1-8月までに世界で増えた株式は14兆円程度で、今年100兆円を超えると予想される自社株買いにより株式は需要超過になる可能性が高いという。
この記事によると株式による資金調達が減っている理由は4つ。1) 金利が低いため、社債市場で低コストで資金調達ができる。現在金利は上昇しているが、米長期金利が4.5%まで上昇しないと株式による資金調達に優位性がでない。2) 金余りにより、プライベートエクイティファンドに100兆円以上集まっており、そこから低コストで資金調達できる。3) 事業資金をそれほど必要としないIT関連の会社が増えた。4) 上場のメリットを感じない会社が増えた。
この傾向は今後も続きそうであり、加えてM&Aや自社株買いにより、株式が今後極端に増えていく展開は考えにくい。一方で世界経済の成長に伴い市場に流通するマネーの量は増えているので、株式市場にとっては良好な需給環境が続く可能性が高い。
0 件のコメント:
コメントを投稿