2018年11月2日金曜日

マクロ系金融資産チェック

保有比率の高い順に見ていく。

■日経レバETF
基本シナリオ:ファンダメンタルズ的にもテクニカル的にも中期的に上昇
株価は振り出しにもどってしまったが、基本シナリオに大きな変化はない。米中貿易戦争により不透明感が出て、設備投資関連は若干下振れしそうだが、EPS成長率はなんとかプラス圏を維持できそう。日銀のサポートもあるので下値は限定的。日経平均の今後1年の予想平均株価は24500円(変動率±15%)。

■FXでドル買い(レバ10倍)
基本シナリオ:中期ではドル高、長期では円高
円高、ドル高の要因を列記し、各々の中期的なインパクトを★で表していく。
<円高要因>
・日本よりも米国のほうがインフレ率が慢性的に高いので購買力平価は円高傾向。★★
・米国の保護貿易や完全雇用などにより米国のインフレが加速。
・ドル安により米国のインフレが加速。
・日本の経常収支は黒字が続いている。★
・日本企業による海外企業の巨額買収により経常黒字がさらに拡大する。★
・米国の財政赤字の拡大。☆
・米国は完全雇用下における保護貿易政策により貿易赤字が拡大する。★
 *完全雇用下では米国内で生産を増やすことができず、輸入するしかない。
・米国の金利上昇によりドル不足が発生し、ドルの調達金利が上昇。★☆
・日本は対外純資産を世界で最も保有している。
・日銀の金融緩和が限界に近づきつつある。
・海外で金融緩和が進む。
・トランプ大統領の口先介入。
・ムニューシン米財務長官の為替条項導入発言により、これ以上の円安は容認しないというイメージが強まった。★
 *しかし日本はG7加盟国として「相手国の許可なく為替介入を実施しない」との協定を守っているので、仮に為替条項を結ぶことになってもたいした足かせにはならない。
・米国景気の減速と利上げの鈍化。
・投機筋のドルの買い持ち高が16年12月以来の高水準。★☆
・世界が景気後退期に入る。
・貿易戦争や新興国不安によるリスクオフ。★
・金融危機や戦争、大災害によるリスクオフ。
・米中間選挙で共和党が下院で過半数を取れない可能性が高い。そうなると強気の経済政策や外交に不透明感が生じる。☆
・原油高により産油国や中国、インフレに敏感なEUなどの通貨が上昇し、ドルが下落する。★
・米国は双子の赤字(貿易赤字と財政赤字)を解消するために、プラザ合意のようなドルの切り下げや、ドルの大量発行をする。
・チャート上の節目を抜けた後のオーバーシュート。

<ドル高要因>
・日本より米国のほうが経済に勢いがある。★
・米国の金融政策は引き締め傾向で金利が高い。★★★
・日本の金融政策は緩和傾向で金利が低い。★★
・米国のリパトリ減税により米国にドルが環流している。★☆
・米企業が決算期を迎える年末は、米企業が海外で稼いだ資金を米国内に戻すため、ドル需要が強まる。★
・米国の保護主義により米国の貿易赤字が減少するという思惑が生じる。☆
・日本企業による海外企業の巨額買収。★★
・原油高による日本の経常収支の悪化。原油には先高感がある。★★☆
・不透明感が払拭された後のリスクオン。
・月100兆円を超える米国債の発行にはドル高が有利。☆
・チャート上の節目を抜けた後のオーバーシュート。

→円高要因の★が12個、ドル高要因の★が14個でドル高圧力が強そう。

■米国国債4倍ベア7(投資信託)
基本シナリオ:米長期金利は長期で上昇
金利高、金利安の要因を列記し、各々の中期的なインパクトを★で表していく。
<金利が上がる要因>
・米長期金利の基準値は名目経済成長率(経済成長率+インフレ率)になるが、現在の名目経済成長率は5.2%(2.8%+2.4%)であり、それと比べると現在の金利3.17%はまだ低い。★
・米国の大型減税により税収が大幅に減り、財政赤字は拡大傾向。★★★★
・FRBが国債を放出し始めている。★
・FRBが政策金利を引き上げ始めている。★★
・米国を含めた先進国の賃金上昇率やインフレ率が高まり、先進国の金利が上がる。

<金利が下がる要因>
・米国の名目経済成長率は今年がほぼピークの水準で、今後は穏やかな低下傾向。★★
・先進国では米国の長期金利だけが高いので、米長期国債に金余りマネーが殺到する。★★★
・米国の賃金上昇率やインフレ率がまだ低く、政策金利はまだ2.25%とFRBの利上げペースが遅い。★

→金利高要因の★が8個、金利安要因の★が6つで、金利上昇圧力が強そう。

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