今後は円安が進みそうなので、円安に強そうなところを優先的に見ていく。
・米国市場に上場している「銅ETF」「銀ETF」「ウランETF」
銅、銀、ウランは「グリーン革命」で需要は右肩上がりだが、優良鉱山の減少や環境規制などで供給不足に陥りつつある。価格の変動がほぼ需給だけで決まるので、わかりやすいのもいい。
・蘭ASML
最強の半導体露光装置メーカー。参入障壁が極めて高く、実質的に競合がいないところがいい。
ただし、中国企業(ファーウェイなど)の猛追には注意が必要。中国は国家主導で半導体開発を推進しており、技術力は着実に向上している。近い将来、追いつかれる可能性がある。5/8日経、5/12日経、5/25日経、5/31日経
・米エヌビディア
現在、「AI革命」の恩恵を最も受けている会社。AI革命はまだ始まったばかりなので、今後も大きく成長していきそう。今後はロボット分野でも膨大なチップ需要が期待できる。問題点があるとしたら、中国やGoogleなど競合の追い上げになる。5/17日経、5/23日経、5/30日経、5/29ロイター
2/6日経によると、米シンクタンクの分析では、米国内の企業や研究機関に所属する優秀なAI研究者の約4割が中国の大学出身者だったという。今後、中国政府や企業が彼らから知財の提供を受けるようになれば、AI開発力が一段と高まる可能性が高い。
・米OpenAI(非上場)
6/15バロンズ・ダイジェストによると、ChatGPTの3月における週間アクティブユーザー数は5億人に達し、昨年12月の3億人から大幅に増加したという。また、OpenAIの月間売上は年換算で100億ドルに達するペースとなっており、これは昨年末時点の55億ドルからほぼ倍増した計算になる。ChatGPTの驚異的な性能を踏まえると、今後も成長の加速が続きそう。
・米アンソロピック(非上場)
エンジニアから高い人気を集める会社。6/18日経によると、「2023〜24年にかけて、AnthropicはOpenAIやGoogleからの人材獲得に成功する割合が高く、社員の定着率でも両社を上回っていた」という。また、「企業としての方向性に一貫性があり、同社のAIモデルが開発者から強い支持を得ている点が強み」との指摘もある。
アンソロピックはAIの安全性を最優先する方針を掲げており、ソフトウェアの性能面でも高く評価されている。最終的にはこうした理念と実力を兼ね備えた企業が生き残るのではないかと思う。
・米XPOロジスティクス、米GXOロジスティクス、米Lineage
物流業界における自動化の先進企業。近年、グローバル物流市場では、テクノロジーを武器にしたこうした新興勢力の存在感が増している。低温物流分野では、米Lineageが急成長している。先進的な物流不動産施設の開発と、高度な物流オペレーションを組み合わせた独自のビジネスモデルにより、設立から10年足らずで、長らく業界をリードしてきた「王者」米アメリコールドを追い抜いている。5/9日経MJ
・米アマゾン
ECやAI、クラウドに加え、革新的な店舗運営システムや物流システム、さらにはデジタルコンテンツ販売の分野でもまだまだ伸びそう。新興国を中心とした「グローバルサウス」での市場拡大も期待できる。
🔼・独SAP
大企業向けのERP(基幹業務システム)を提供する会社。生成AI導入により、クラウドERP事業の力強い伸びが期待できる。
🔼・米セールスフォース
企業向けソフトウェアで世界2位。主力のCRM(顧客管理システム)にAIエージェントを搭載し、今後も堅調な成長が期待できる。
一方、こうした企業の将来性については懐疑的な見方もある。自称”テックオタク”の中島聡さんは週刊 Life is beautiful 4/15で「自然言語を理解できるAIの登場により、SAPやSalesforceのような従来型SaaSは時代遅れになる」と指摘している。
中島さんによれば、AIが入力・分析・資料作成・戦略立案に至るまでを担うことで、ソフトウェアのインターフェース自体は極めてシンプルになり、人間は「意思決定」に集中できるようになる。その結果、「人間による入力や分析」を前提に設計された従来のSaaSは、AI時代においては適応しにくくなるという。
こうした変化はすぐには起きないかもしれないが、10年後には現実となっている可能性が高い。今後、SaaS企業はスルーしたほうがよいのかもしれない。
・瑞Spotify
音楽配信市場はレッドオーシャンで差別化を図りづらそうに見えるが、実際に複数のサービスを試してみると、Spotifyは差別化ができているように感じた。音楽・音声配信の世界市場は巨大なので、成長余地は大きい。
Spotifyには、株価が120ドルくらいのときから注目していたが、いつの間にか700ドルを超えていた。ただまだまだ成長しそうなので、大きな押し目がきたら買ってもよいかもしれない。
・メルカドリブレ
ナスダックに上場している南米最大のEC企業。Amazon型のマーケットプレイスに加え、フィンテック事業も展開。南米は銀行口座やクレジットカードを保有していない利用者が多く、銀行口座やクレジットカードを持たない層向けに独自の決済サービスを提供している。ラテンアメリカ市場の出遅れ感から成長余地は大きい。ただし、カントリーリスクには注意が必要。・・この株もいつの間にか大きく上がってしまった。
・リクルート
子会社米Indeedの成長期待が高い。世界一の採用プラットフォームとしての地位を強化しており、近い将来、日本企業として最大の価値を持つ会社になる可能性がある。
・エムスリー
医療DXの潜在市場は大きい。将来的に海外売上高比率を50%以上に引き上げる計画。ただし、一部事業領域では競争が激化している。
5/2日経によると、今期の売上高は前年比26%増の見通しで、成長トレンドが復活しそうな雰囲気になってきた。少し調べてみると、2024年8月に本社で約100億円相当のストックオプションが発行されており、これは間違いなく株価が上がると思った。
しかし、今期の売上成長の半分を担うのが子会社のエランであり、エランを調べると、あまりよい印象的を受けなかったため、厳しそうだと思い始めた。また、コロナ禍で大躍進した米治験事業はその後の競争激化で減損に追いやられてるので、期待はかなりしぼんでしまった。
とはいえ、業態としてはメガトレンドに乗っているので、もう少し観察を続けたい。
・ダイキン
海外売上高比率が8割を超えているので、円安耐性がある。省エネ性能に優れ、環境負荷の少ない空調機器を展開しており、グローバル市場における競争力は高い。今後は、地球温暖化の進行による空調需要の増加に加え、新興国市場の拡大も期待でき、中長期の安定した成長が見込める。4/3日経、6/20日経
欧州事業は足元で回復の兆しが見え始めている。6/19日経
🔼・ハーモニック・ドライブシステムズ
週刊 Life is beautiful5/6で、メルマガ読者からの質問として、「Deep Reserchに【ヒューマノイドの関節部の減速機の市場動向を調べてください】と依頼したところ、ハーモニック・ドライブ・システムズ社について、『世界市場で圧倒的なシェアを誇る。小型精密減速機市場ではほぼ100%に近いシェアを持つ。』と出ました。今後、ヒューマノイドのメタトレンドが来るとしたら、ハーモニック・ドライブ・システムズ社を推しても良いかなあと思っています」とあった。
これはおもしろそうだと思ったが、6/3日経では、テスラのマスク社長がロボット市場について、「世界シェア首位はテスラで間違いないが、2位から10位までは中国勢が占めるようになるかもしれない」と語っており(笑)、首位はともかくとして、中国勢が市場を席巻しそうなのは確かなので、ハーモニックの存在感は低下していきそうだと思った。
・AREホールディングス
貴金属リサイクルの大手。貴金属の価格は高騰しているため、貴金属のリサイクルはメガトレンドになる。AREは全国に回収ルートを持つのが強みで、新工場稼働により業績の拡大が期待できる。インフレ耐性があり、配当が4%を超えるのもいい。
・中北製作所
5/15東スポで紹介されていた銘柄。記事には「造船業の復活を掲げるトランプ大統領が米企業への技術支援や船の建造を日米交渉でも呼びかけているとみられ、注目されている造船関連。中北製作所は自動調整弁の世界的メーカー。船の安定航行に不可欠で、弁と自動調整するシステムを両方作っているのは日本で唯一。PBRは一倍割れの0.48倍。PERも6倍台で割安で、狙い目」とある。
5/17日経では、日本郵船の会長が「中国が造船業を政府主導で強化し、世界シェアはすでに6~7割に達している。一方で日本の建造量シェアは10%強、新規受注ベースではわずか5%程度。このままでは日本で船が造れなくなる」と強い危機感を示し、「経済安全保障の観点から、日本も自前で造船できる体制を維持すべき」と語っている。また「トランプ米大統領は第2期政権に入り、中国に関連する船の入港規制を表明しており、それは日本の造船業にとって大きなチャンスになる」とも述べている。
5/29日経には「トランプ政権が造船業の復活を掲げ、同盟国である日本や韓国に建造を依頼する可能性が高い」とある。
マクロ的によさそうだと思ったが、様子見している間に株価がスルスルと上がってしまい、やや熱が冷めてしまった。その後、6/21日経に「国立造船所」の建設を政府が検討しているという記事が出ると、株価はさらに上昇してしまった。メガトレンドの観点からまだ買うのは遅くはないとは思うが、どうも興味がわかない。
・REIT(不動産投資信託)
現在、REITのバリュエーションは歴史的な低水準にあり、「REITの黄金期が始まる」との見方が増えている。今後の経済ショックで大きな投資チャンスが訪れる可能性がある。

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