2021年10月1日金曜日

売買チェック 7~9月

 ■7月
・ペプチドリーム 半分売却 損益+145%
業績がしばらく横ばいになりそうだったから。小型株にシフトしようと思った。

ペプチドリーム株は5年くらい持っていたが、思った以上に上がらなかった。時価総額が大きく、割高感のある株は上がりにくいとわかった。

・イントラスト 買い増し
長期的な見通しがよく、下げ余地が小さそうだったから。

・ステムリム 買い増し
大型のストックオプションを発行したから。会社計画が順調に進んでいると思った。

しかしストックオプションIRの直後に下方修正を出して株価下落(笑)。こんなパターンもあるのかと思った。今回のような発行者側にリスクの全くないストックオプションはあまり参考にしないほうがよさそうだと思った。

■8月
・ペプチドリーム 一部売却 損益+115%
株価が怪しい下げ方(長期のサポートラインを勢いよく下抜け)をしていたから。調べてみると特に悪いニュースは見つからなかったが、パトリック社長が持ち株を手仕舞い始めていることがわかった(4月に持ち株比率を売買報告義務のない5%未満(4.99%)まで落としている)。3月に創業社長が辞め、5月にIR担当者が辞めていることもあり、潮目が変わったと思った。

創薬領域がレッドーシャンと気づいたのも売った理由。今は1つの疾患に対して抗体や核酸、放射線などいろいろなアプローチの仕方があるので、ペプチド薬に圧倒的な優位性があるわけではない。またペプチド薬においても、中外製薬がペプチスターを上回る投資をこの分野にしているので(7/27日経)、この領域においてもペプチドリームの独壇場ではないと思った。

今は世界中で創薬ベンチャーが勃興していることもあり、もうこの分野に素人が投資するのは難しそうだと思った。

<5年チャート> 短期線と中期線が長期線を下抜いているので、トレンドが変わったようにみえる。


・ペプチドリーム 買い増し
株価が4000円以下になり、さすがに下げすぎだと思ったから。確かに創薬市場はレッドオーシャン化しているが、薬価が安く、高い効果を期待できるペプチド薬の将来性・競争力は健在だと思った。テクニカル的にもRSIが20以下と「底」に見えた。

・イントラスト 買い増し
問題のなさそうな決算の後に売り込まれていたから。
今回の決算でネガティブな内容は3つ。
・家賃債務保証の普及率が約80%に達しており、伸びしろが少ない。
・医療費用保証の契約数がそれほど伸びていない。
・医療費用保証の売上が減った。
しかし、これらの情報は前回の決算でわかっていたこと。小型地味株は株価への情報の落とし込みが鈍いとわかった。こういうところにチャンスがありそうだと思った。

・ジモティー 一部売却 損益+10%
ジモティー株を買いすぎていたから。リスクを少し落とそうと思った。
チャート的には2300円あたりに「天井」があり、当面はそこを超えられないと思った。今回、株価が上昇したのは決算でのリップサービス(決算資料「ネット決済・配送代行の手数料売上を急拡大させる道筋もつきつつある」「短期的にはネット決済の手数料売上には成長の余地が大幅にある」)になるが、手数料収入が業績にインパクトを与えるほどに成長するにはしばらく時間がかかると思った。

<2年チャート> 予想に反してあっさり「天井」を超えてしまった笑。今回の上昇は出来高が少な目で、信用買い残を消化しながらのものなので、次の決算がパッとしなくても、高値圏を維持できるかもしれない。


■9月
・ペプチドリーム 全売却 損益+110%
ペプチドリームが9月に行った買収がいまいちだと思ったから。今回買収した会社は放射性医薬品を開発・製造する富士フイルムの子会社になるが、2つの問題があると思った。1つは会社が「重く」なってしまうこと。ペプチドリームはこれまで少数精鋭の開発に特化した会社だったが、従業員500人と工場を持つ会社を買収することによりやや重めの会社になってしまった。投資は創薬力を強化する部分のみにして欲しかった。

2点目はイノベーションを期待しにくいこと。放射性医薬品とPDCの相性はよいようだが、買収した会社は有望な放射性核種を持ってなさそう(もし持っていたら業態を医薬事業にシフトしている富士フィルムが300億円程度で売るはずがない)。これではイノベーション(新結合)が生まれないと思った。もちろん今後開発を進めていくだろうが、現時点での見通しは悪そうだと思った。

ペプチドリームは今回の買収で増資が必要になりそうだが、これでは応援できないと思った。

とはいえ、長期の成長シナリオが崩れたわけではないので観察は続けていく。

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