2022年10月1日土曜日

7~9月の売買

 ■7月
なし。

■8月
・ジモティー 半分売却 損益-5%
業績がしばらく停滞しそうだったから。この会社の主な収入源は広告収入になるが、今後は景気が鈍化し、広告収入も鈍化すると思った。ページビューの伸びもそれほど期待できないと思った。

期待したような成長軌道を描けなさそうだと思ったのも売った理由。会社の成長の原動力はつまるところ「人材」になるが、この会社にはセンスとパワーのある”スーパースター”がいないと思った。ジモティースタッフは「ジモティー」を安定運営しているので優秀なのは間違いないが、超優秀ではなさそうだと思った。

今年ジモティーに入社し、CFO(最高財務責任者)兼 CSO(最高戦略責任者)に就任した佐野氏が”スーパースター”になる可能性もあるが、第2四半期に発表された新ビジネスプランを見る限り、その可能性は低そう(詳細は後述)。外部の「コンサルタント」を戦略トップに据えた今回の人事からはジモティーの手詰まり感もうかがえた。ただ、ビジネスモデルの基礎は強いのでもうしばらく様子を見ようと思う。

決算後の急騰でも売却した。急騰のきっかけは決算で発表した新ビジネスプランになりそうだが、それが目論見通りにいくとは思えなかった。今回の株価上昇は業績の裏付けが全くないものなので早晩失速すると思った。

・イントラスト 半分売却 損益+2%
景気鈍化もしくは景気後退により家賃債務保証の未収金が増えると思ったから。
医療費用保証が伸び悩んでいたから。2022年4~6月期の導入数はトータルで+1件だった(新規4、解約3)。契約数の伸びが最も期待できる第1四半期にこの数字は不吉な予兆のように思えた。

医療費用保証の問題点を2つ見つけた。1つは未収金が「必要悪」かもしれないこと。病人には高齢者が多く、高齢者や病人には収入や貯蓄に不安を抱えた人が多い。そのような人たちは外部の業者から取り立てられると、ストレスがかかり病状が悪化する可能性がある。またお金を払えない場合、病院に行かなくなったり、転院したりする可能性も出てくる。そうなると本末転倒で、この商材を導入する意義は薄れる。

もう1つは病院が損をする可能性があること。この商材は病院の前年の未収金の8~9割を保険料として受け取り、当年の未収金全額を保証するものになるが、この商材からメリットを得るには、病院の業績が前年と同等かそれを以上になる必要がある。大きく下ブレた場合は損をする可能性がある。病院の経営は純粋なストック型ビジネスというわけではないので、導入するメリットがそれほど大きくない可能性がある。

ただ9月にアップされた決算説明動画では「前年の未収金が450万円の病院の場合、300万円強の保証料を見積もりで出すケースが多い」と説明していたので、保険料率は7割程度に下がった可能性がある。そうなると病院の業績が多少下ブレても導入するメリットはありそう。ただこれは回収率が高まったということも意味するので1つ目の問題は悪化する。

この商材の導入が増えないのはここらへんに原因があるのかもしれない。

■9月
なし。

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