今後は円安が進みそうなので、円安に強そうなところを優先的に見ていく。
・米国市場に上場している「銅ETF」「銀ETF」「ウランETF」
銅、銀、ウランは「グリーン革命」で需要は右肩上がりだが、優良鉱山の減少や環境規制などで供給不足に陥りつつある。価格の変動がほぼ需給だけで決まるので、わかりやすいのもいい。
・米アルファベット
AI覇権を握りそうな会社。AI覇権を握ればあらゆる事業領域でトップに立てる。
・蘭ASML
最強の半導体露光装置メーカー。成長市場にあって、参入障壁が極めて高く、実質的に競合がいないところがいい。
・米アマゾン
ECやAI、クラウドだけでなく、革新的な店舗運営システムや物流システム、デジタルコンテンツ販売でもまだまだ伸びそう。「グローバルサウス」での成長も期待できる。身近な存在でわかりやすいのもいい。
・独SAP
大企業向けのERPを提供する会社。生成AI導入により、クラウドERP事業の力強い伸びが期待できる。
・米セールスフォース
企業向けソフトウェア世界2位。CRM(顧客管理システム)へのAIエージェント搭載により今後も順調に伸びていきそう。
・瑞Spotify
音楽配信市場はレッドオーシャンで差別化を図りづらそうにみえるが、実際に複数のサービスを使ってみると、Spotifyは差別化ができているように感じた。音楽・音声配信の世界市場は巨大なので、成長余地は大きい。
・メルカドリブレ
ナスダックに上場している南米最大のEC企業。Amazon型のマーケットプレイスに加え、フィンテック事業も展開。南米は銀行口座やクレジットカードを保有していない利用者が多く、銀行口座やクレジットカードを持たない層向けに独自の決済サービスを提供している。ラテンアメリカ市場の出遅れ感から成長余地は大きい。ただし、カントリーリスクには注意が必要。
・仏エアバス
競合の米ボーイングが”墜落”しそう。ボーイングの受注残は高水準にはあるが、機体自体の問題が多く、原因の特定や当局からの承認には時間がかかるため、この問題は簡単には解決しそうにない。そのような状況で、大規模なストが起きており、財務の悪化が続いている。ボーイング社が消えることはなさそうだが、いったんは破綻しそう。
・UBS ETF スイス株 (MSCIスイス20/35)
スイスフラン建てのETF。日本と米国は政府債務拡大で今後通貨が弱くなっていく可能性が高いが、スイスの財政は健全なので通貨の価値が相対的に高くなっていきそう。このETFはネスレやロシュなど優良グローバル企業で構成されているので、世界市場の成長も取り込める。
・SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンド 手数料0.23%
三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式 手数料0.05%
三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)手数料0.09%
つみたてNISAで使えそうな投信。QQQは他と比べて手数料がやや高いものの、成長力を考慮すれば許容範囲内。つみたてNISAは米株が暴落したときに始める予定。
🔼マニーやナカニシ
医療機器で世界的に高い競争力がある。海外売上高比率が8割を超えているので円安耐性がある。ただ、マニーの1月の決算では円安効果があるにも関わらず下振れた。中国事業が苦戦しているようで、コモディティ化が進んでいる可能性がある。
・リクルート
子会社米Indeedの成長期待が高い。世界一の採用プラットフォームとしての地位を強化しており、近い将来、日本企業として最大の価値を持つ会社になる可能性がある。
・エムスリー
医療DXの潜在市場は大きい。海外売上高比率が近い将来50%以上になる計画。ただ一部事業領域では競争が激化している。
🔼エス・エム・エス
介護DXの潜在市場も大きい。ただ稼ぎ頭の医療系求人プラットフォーム事業では競争激化しており、参入障壁は崩壊した可能性がある。株価は失墜している。
・オービック
クラウドERPの中堅・中小企業向けで国内トップ。最近は大企業からの引き合いも増えている。日本ではシステム老朽化に伴う損失が懸念される「2025年の崖」問題があり、社長は「『25年の崖』は少なくとも30年頃まで続くだろう」と言っているので、安定成長はまだ続きそう。開発を内製しており利益率は50%を超える。3/1ヴェリタス、3/1ヴェリタス
・メック
電子基板の表面処理剤を製造する会社。CPUに使う半導体パッケージ基板用の高機能品は世界シェアほぼ100%。研究開発投資に積極的で価格競争力は強く、営業利益率は20%を超える。近年注力しているのが高周波の電気信号のロスを抑える技術。5Gや次世代自動車向けの需要拡大が期待できる。
・大阪有機化学工業
半導体の回路を描くための「フォトレジスト(感光材)」向け材料の世界大手。高機能フォトレジスト用のアクリル酸エステルで世界首位。試作段階で1キログラムから請け負うほど多品種少量の生産体制を敷く。近年、開発にリソースを投じるのがEUV(極端紫外線)露光装置向け。回路線幅2ナノ用の半導体製造に使われるため高い技術力が必要になる。今期の減益予想は市況回復を見越した積極的な設備投資に伴い、減価償却の負担が重くなっているため。24年後半には半導体市況は復調し、中長期では市場拡大が続く見込みで、生産体制を整備して旺盛な需要を取り込んでいく方針。
・AREホールディングス
貴金属リサイクルの大手。貴金属の価格は高騰しているため、貴金属のリサイクルはメガトレンドになっている。AREは全国に回収ルートを持つのが強みで、新工場稼働により業績の拡大が期待できる。インフレ耐性があり、配当が4%を超えるのもいい。
・前田工繊
経営哲学に「禅」を取り入れ、業績を順調に拡大させている。この会社の行動指針は「五徳」で、行動指針は「真美善」になるが、1/18日経で五常・アンド・カンパニーの社長が全く同じような経営哲学を語っていた。この会社の経営哲学はかなりしっかりしているようなので、持っていても安心感がありそう。
業績も順調そう。日本は自然災害が多く、設備の老朽化も進んでいるので、前田工繊のようなインフラ系の会社は伸びそう。社長は2月の決算説明で「公共工事向けは5年先までの案件も大体見えている」と言っている(3/1ヴェリタス)。問題は、この会社は個人投資家に対して無関心なこと。機関投資家向けの決算説明は丁寧にしているようだが、その情報をホームページでは公開していない。機関投資家との情報格差が大きい。
・REIT(不動産投資信託)
現在、REITのバリュエーションは歴史的な低水準にあり、「REITの黄金期が始まる」との見方が増えている。今後の経済ショックで大きな投資チャンスが訪れる可能性がある。
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