2017年11月10日金曜日

100年後、日経平均100万円

バフェットはダウ平均が100年後には100万ドルに達すると予想しているが、日経平均は100年後にどのくらいになっているのかを考えてみる。

バフェットの予想は一見大それたものに見えるが、これはダウ平均が年率3.87%上昇すれば複利効果で達成できる数値だという。現在のアメリカのインフレ率は2.3%であり、EPS成長率は10%程度あるので、仮に今のペースで上昇していけば十分達成可能である。

では日本はどうなるか。IMFが予測する日本の今後5年のインフレ率は年平均1%程度と低いが、長期的には過剰債務や金融緩和などによってインフレ率が上昇していく可能性が高い。EPSの上昇率は多少鈍化していくかもしれないが日本企業は海外売上高比率が高いので世界経済の成長に伴いプラス圏は維持できそうではある。となると日経平均もダウ平均と同程度の年率3.8%程度は上昇していけそうなので、100年後に日経平均は100万円に到達できそうである。


ついでにメモしておくと、過去100年のダウ平均は、1917年の100ドルから2017年の2万ドルまで上昇している。この期間の上昇率は200倍になり、上昇率は年率5.5%(うちインフレ率3.1%)になる。
一方、過去100年間の日経平均は、1917年の10円からから2017年の2万円まで上昇している。この期間の上昇率は2000倍になり、うち1500倍程度はインフレによるものになる。
*1917年には日経平均という指数がないためそれと同等の指数を利用。
参考:国内株価指数の超長期100年チャート
   「バフェット氏、100年後ダウ100万ドル予言」日経ヴェリタス2017年10月1日

追記 2018/01/12
インフレ率は社会が豊かになるにつれて下落する傾向があり、長期チャートを見てもなだらかな下落傾向にあるので、今後もインフレ率2%程度を維持していくのは難しいように思った。なので100年後にダウ100万ドル、日経平均100万円も難しいように思う。

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