■テクニカル
先日、日経平均は過去最高の16連騰を達成しているが、このような連騰は非常に強い強気シグナルだという。過去には1960年に14連騰、1988年に13連騰を記録しているが、このときは短期的な調整が一巡した後に大幅上昇している。
また2012年から始まった上昇相場は1985年以降のバブル相場の動きとよく似ているという。85年からのバブルでは、87年のブラックマンデーの急落後、日経平均は88年に87年の高値を奪回し、89年にかけて大幅上昇している。今回のバブルでは、17年に15年の高値を奪回して、上昇波動が拡大し始めているという。SMBCのチーフテクニカルアナリストの吉野豊氏は年末には2万3000円、18年夏頃には25000か、それ以上の水準へ上昇する可能性があると述べている。
前項の「適温相場」のところで触れたが、今はインフレが起こりにくい状況である。それに加えて日本は経済が好調で完全雇用の状態でもある。こうした状況で日銀が無理にインフレを起こそうと強力な金融緩和を続けると、実体経済ではなく金融資産にばかり資金が向かうため、バブルが膨張しやすくなるという。そしてこのような状況が当面続くという期待が投資家にビルトインされればいよいよバブル膨張は加速していくという。
ただBNPパリバのチーフエコノミストの河野龍太郎氏によれば今回のバブルはレバレッジの拡大が観測されないので、ITバブルのようなシンプルなバブルで終わるだろうと述べている。
参考:「株、バブル期に動き似る」ヴェリタス2017年11月5日
「株バブルの危険、日銀はETF購入再考を」ロイター2017年10月30日
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