株価が緩やかに上がっていく適温相場が続いている。この状態がいつまで続くのかを考えてみる。
■そもそも適温相場とはどのような仕組みで起こるのか
適温相場は低インフレ、低金利、好調な企業業績によって起こるが、まずは低金利のきっかけとなる低インフレがどのようにして起こるのかを考えてみる。
低インフレは企業がロボットやITなどの自動化投資をすることによって起こる。自動化投資によってまず割高な労働力が割安なロボットやITに置き換えられるため賃金が上がりにくくなる。そして企業の利益は増えるが、その利益は資本家やアイデアの出し手に向かい、これらの高所得者は消費をあまりしないため景気は盛り上がりにくくなる。また自動化によって生産コストが下がるため価格に転嫁されにくくなる。これらの理由で低インフレになる。
低インフレになると、物価を安定させることが主な仕事である中央銀行は金利を上げにくくなる。その結果低金利が続く。企業は低金利と自動化によって好調な業績が続きやすくなる。
このような仕組みで適温相場が作られるように思う。
ではそれがいつまで続くのか。上記から適温相場の主因は自動化投資になるが、自動化投資はメガトレンドなので、適温相場は当面続きそうである。
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