日本のデフレ脱却が現実味を帯びてきた。日本のインフレ率はまだ0%台だが、完全雇用の状態で、需給ギャップや企業物価指数、最終材価格はすでに上昇に転じている。一般に、企業物価指数や最終材価格が上昇すると半年後に消費者物価も上昇するといわれているのでデフレ脱却は時間の問題のように思われる。それに加えて世界同時成長により世界中の物価も上がりはじめている。今年8月には主要50カ国の消費者物価はすべてプラスに転じたという。国際商品価格や原油価格も上昇基調にあり、このような外部環境も日本のデフレ脱却の追い風になる。
では今後デフレ脱却した時に恩恵を受けるのはどのセクターになるのか。その1つは不動産セクターになるように思う。なぜなら実物資産である不動産はインフレに強いから。実際、アベノミクス初動時にはインフレ期待で不動産セクターは暴騰している。今回はそこまでいかないとしても、ある程度の水準訂正は起こるのではないかと思う。
参考:「上昇に転じた世界物価」2017/11/15日経
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