ペプチドリームは7月20日にジェネンテックとPDPSのライセンス契約を結んだことを発表した。これで企業価値がどのように変化するかを考えていく。
まず売上予想について。
技術ライセンス料は過去の事例の平均値をとると年間7億円になる。
マイルストーン・ロイヤリティ収入は4年目あたりから入りだして3億、8億、16億、20億、30億、40億、55億のように推移する。
これらを合計すると10年間で250億円になり、利益率を50%とすると利益は125億円になる。125億円を10で割ると、1年あたりの平均利益は12億円になり、それにより企業価値は50億円程度押し上がるとなんとなく見積もる。
IR資料を読むとジェネンテックとは2012年の2月から交渉を始め、2015年の12月に共同開発契約を結び、その7ヶ月後にライセンス契約を結んだとある。PDPSを使い始めてわずか7ヶ月でライセンス契約を結ぶということは、よっぽどPDPSがよかったのかなと思う。
しかし気になるのは人手不足でないかということ。過去のライセンス契約では、PDPSを実際に運用するまで平均で1年2ヶ月かかっている。今はリリー社でPDPSを設置しているわけだが、社員60人でジェネンテックの設置も同時並行してやれるのだろうか。もしかするとジェネンテックは今後の順番待ちを避けるためにも急いで契約したのかもしれない。
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