2017年4月21日金曜日

ハイプサイクル

ハイプサイクルとは先進技術の期待度の高低と、その技術が主流になるまでの目安を示したグラフ。一般に、画期的な技術が登場すると期待度は急上昇して、その後急落し、その後実績をともないながら徐々に上昇していく。

株価はハイプサイクルとほぼ連動し、ナスダックのITバブル・崩壊とその後の株価上昇はこの典型になる。

<ナスダックの長期チャート>


もともとハイプサイクルは経営者が先進技術の採用可否を判断するために作られたものだが、投資判断においても使うことができる。

投資をする時に避けないといけないのは期待のピーク期にある技術。現時点では自動運転やIoT技術になる。

投資の好機になるのが幻滅期にある技術で、幻滅期は過度な期待がそげ落ちただけで、事業化の可能性が小さくなったわけではない。

個人投資家の片山晃さんは幻滅期にあった電子出版に目をつけ、その中で優位性があると判断したパピレスに投資し成功している。

2015年に幻滅期にあったのは仮想通貨になる。関連銘柄をざっと調べてみたが国内にめぼしそうなものは見当たらなかった。このような場合は単純にビットコインなどの仮想通貨を買えばよいのかもしれない。
参考:ハイプサイクル2015

2016年に幻滅期にあるのは仮想現実や拡張現実になる。現在ポケモンゴーやVRゲーム機などが普及しはじめている。銘柄ではソニー、フェイスブック、サムスンあたりがよいのかもしれないが、会社が大きすぎるので調べる気にならない。
参考:ハイプサイクル2016

2016年の日本において幻滅期にあるのはクラウドコンピューティングになる。テラスカイなんか良いのではないかと思ったがチャートがイマイチなのでパス。この業界はすでに幻滅期とは思えないほど競争が激化している。
参考:日本におけるハイプサイクル2016

参考:日経マネー2016年8月号

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