手間のかからない楽な投資法を順位付けしていく。
■1位。敏腕ファンドマネージャーが運用する投資信託を買う
地合いに問題がなければ年率20%以上の収益を期待できる。上げ相場なら50%も可能。
問題点は市場の動向に注意を払っていないと、下げ相場のときに30%くらいの損失を出してしまうこと。それと年率50%以上の収益は期待できないことと面白味に欠けること。
■2位。参入障壁の高い成長株に投資する
参入障壁の高い成長株に投資すれば、ほったらかしでも高い収益をあげることができる。たとえ会社の成長が止まったとしても、収益率が高いので高配当が期待できるようになる。バフェットが参入障壁の高い会社を”永久保有”するのはおそらくこのような理由のため。
参入障壁の高い会社は2つに分けられる。
1つはプラットフォーム企業。エムスリーや夢の街創造委員会のようなプラットフォーム企業はいったん市場を独占してしまえば、後から参入することはほぼ不可能になる。プラットフォーム企業は、利用者に取引場所を提供しているだけであり、また利用者にとってもプラットフォームは1つのほうが利便性が高いので、市場を独占しても独占禁止法に抵触しにくい。
高成長市場のプラットフォーム企業は、市場の成長と連動して高成長することができる。プラットフォーム企業はストック型ビジネスの側面もあり業績が落ちにくいという特徴もある。GoogleやAmazonのような巨大企業が、いまだに年率20%以上の成長を続けられるのはこのような理由のため。
プラットフォーム企業のもう一つの良い点は、競合がいないため、競合企業を調べる手間が省けること。
もう一つの参入障壁の高い会社は低成長市場のニッチ企業になる。低成長市場には大規模な設備投資をして参入してくる企業が少ないので、高収益を維持しやすくなる。鈴茂器工や技研製作所などがこれにあたる。
■3位。ストック型ビジネスの成長株に投資する
ストック型ビジネスは固定客から定期的に利用料を得ることができるので、業績が落ちにくいという長所がある。また固定客が増えれば売上がそこに上乗せされていくので、業績予想も立てやすいという側面もある。ただし参入障壁が低いと競争が激化してしまうので、ここでも参入障壁が高いことが必要になる。
■4位。超小型株に投資する
超小型株は調べる人が少なく、価値のギャップが生まれやすいため、最も投資妙味がある。会社が小さいので調べるのも楽。しかし情報が少なく、万年放置される可能性もあるので、リスクはやや高い。
■圏外。新高値投資法やストップ高投資法
これらの投資法は、急上昇した銘柄を調べて、素早く投資していかなければならないので、調べるのがとても大変になる。また株価の変動が大きいときに投資するので、リスクや精神的負荷も高くなる。こまめにロスカットなどを設定していくのも手間。
楽な投資法ではないが、株価が動くのを待たなくて済むので、最も手っ取り早く稼げそうな方法ではある。
■圏外。高成長市場の有望銘柄に投資する
多数の競合企業を一通り調べる必要があるのでとても大変。また高成長市場は技術革新のペースが速いので、先端技術がすぐに陳腐化してしまう可能性も高い。
しかしその業界に精通していれば、真の高成長企業を見つけることができ、高い収益を上げることができる。
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