2023年10月1日日曜日

7~9月の売買

■7月
・エムスリー 新規買い
チャート的に株価が下げ止まりそうだったから。ローソク足、移動平均線、MACD、RSIで大底シグナルが出ていた。

割安感があったから。コロナが始まった直後にエムスリーを調べたが、そのときの株価を下回っていてお得感があった。株価の下落が続いているのは、成長鈍化あたりが主因になりそうだが、前期、今期の成長率が低いのはコロナで需要の先食いがあったためで、来期以降は巡航速度に戻れそうだと思った。

3月に大型のストックオプションを発行していたから。経験上、10億円規模のストックオプションを発行した後は株価が上がりやすいことが多かった。ただ、今回のストックオプションは子会社の役員と従業員3人に与えられるものなので、「インサイダー買い」というわけではなさそう。


・オキサイド 全売却 損益-21%
SiCウエハ事業の見通しが悪くなったから。7/12日経産業で、オキサイドのSiCウエハ事業を主導する提携先のUJクリスタルの社長が、「量産に向けたパイロットラインを25~27年に構築することを目標」と語っており、収益化はまだまだ先になりそうだと思った。社長は溶液法で作るSiCウエハの欠陥密度や成長速度についても触れており、オキサイドが発信している情報とはだいぶ異なっているのも気になった。オキサイドは溶液法で作るSiCウエハの欠陥密度は昇華法で作るSiCウエハの300分の1、製造スピードは昇華法より速い、といっていたが、UJクリスタルの社長は欠陥密度は10分の1で、製造スピードは遅い、といっていた。7/6日経産業には、「昇華法で作るSiCウエハの欠陥密度を改善する研究も進んでいる」とあり、オキサイドのSiCウエハには競争力がなくなっていきそうだと思った。

ライコル社の買収は失敗だと思ったから。決算資料などから、ライコル社はニッチトップを志向していなさそうなことがわかった。レッドオーシャン市場で悪戦苦闘しそうな会社は投資対象にすべきではないと思った。買収で財務が大きなダメージを受けており、新たな成長ストーリーも描きにくくなった。

決算説明資料から重要な情報が消えていたから。これまでの資料には半導体事業の受注残が載っていたが、第1四半期の資料からはそれが消えていた。前回の資料では、生産トラブルから受注残が急減していたが、それが回復していないため消したのかもしれない。生産トラブルの問題は現在でも完全には解消していないようなので、歩留まりの悪化は今後も続きそうだと思った。ヘルスケア事業の進捗も芳しくなく、今期は業績が下ブレそうだと思った。来期以降の業績も不透明感が増した。

・ステムリム 半分売却 損益+90%
臨床試験の結果が中途半端だったから。このような結果では販売してもほとんど売れないだろうと思った。

今回の売買の失敗は中途半端な試験結果が出て興味を失っていたのに、すぐに売らなかったこと。株式を買うときに、失敗か成功かはっきりするまでは売らない、と決めていたのがまずかった。微妙な結果が出たときのことをまったく考慮していなかった。今後は予想外のことも起こると想定して柔軟に対処するようにしていきたい。

創業者と会長は4月と5月に、株価の高値圏で保有株を売っている。こういうところもこまめにチェックしたほうがよさそうだと思った。

・パーク24 新規買い
自宅のそばにパーク24のカーシェア車両が10台止まっている駐車場があるが、7月15日(土)の18時頃にその駐車場を見ると空っぽになっていたので、パーク24は大繁盛しているのではないかと思った。そこでパーク24の株価チャートを見てみると、なぜか暴落している。6月14日の決算説明資料を読んでも絶好調な内容で、株価が下がっている理由がわからない。

<7月14日の半年チャート>


詳しく調べてみると、JPモルガンが6月の終わりに出したレポートが下落の起点になってそうなことがわかった。レポートが出た直後に出来高が急増して下落が加速しているので、このレポートが原因になっている可能性が高い。

レポートには、パーク24が7年くらい前に買収した英駐車場事業の件で増資をする可能性がある、みたいなことが書いてあった。ダメ元でIRにこの件の資金調達はどのようにするのかと聞いてみたら、はっきりとは教えてくれないものの、増資をする気はなさそうなことは伝わってきたので、買うことにした。

買った日の終値を見るとまた株価が下がっていたので、不安になってヤフー掲示板をのぞくと、下落している要因を探る投稿であふれていたので、上記のことに軽くふれてみたら、その投稿がきっかけなのかはわからないが、翌日に大きく反発した。

8月7日にパーク24が増資懸念を払拭するようなIRを出したら、さらに大きく反発したので、下がっていたのはやはり増資懸念だったもよう。

今回の件で、株式市場では下落している要因が「不明」の場合は、買い手不在になり、下げ止まりにくくなることがわかった。

<現在の10年チャート> 雲抜けまでもうしばらくかかりそう。上昇基調ではあるので雲を抜けたら大きく上昇しそう。


今回、パーク24を買うときに気づいたのは、過去に調べたことのある会社は再調査がとても楽なこと。最新の決算資料を見ると以前からの変化がすぐにわかるので、判断しやすい。今後はこれまで調べた会社もちょこちょこ見ていこうと思う。


・ビジョナリーホールディングス 新規買い
グーグルニュースのおすすめ欄にこの会社のニュースが入ってきて、読んでみたらよさそうだと思ったから。(詳細は後述)

・ジモティー 半分売却 損益-15%
成長期待がなくなったから。海外のクラシファイドサイトのようになることを期待したが、思ったほど伸びなかった。その要因はメルカリなどの洗練された競合企業がいることと、経営陣にあまり元気がなかったこと、あたりになりそう。

・(7月終わりから8月初めにかけて)
ジモティー NISA以外全売却 損益-15%
Zホールディングス 全売却 損益+10%
パーク24 全売却 損益+6%
ステムリム 全売却 損益+83%
ハルメクホールディングス 全売却 損益+8%
ビジョナリーホールディングス 全売却 損益-4%

→プラスアルファ・コンサルティングにシフトするため。

プラスアルファ・コンサルティング 新規買い
PO(株式売出し)で株価が大きく下げていて、会社を調べてみると強そうな会社だとわかったから。POでベンチャーキャピタルが抜けて、買うタイミングとしてもベストだと思った。チャート的にも底値感があった。(詳細は後述)

■8月
・ジモティー NISA分も売却 損益-16%
決算を見て。力強く成長していくのは難しそうだと思ったから。

・エムスリー 全売却 損益-6%
底と思っていた3000円を出来高をつけて大きく割り込んだから。グダグダな展開がもうしばらく続きそうだと思った。「底」を抜けたのは、米長期金利上昇と、メドレーなど競合の躍進あたりが原因になりそう。底抜けした日の米長期金利は4.2%で、メドレーは上方修正をしていた。

・プラスアルファ・コンサルティング 買い増し
問題のなさそうな決算の後に大きく売られていたから。単なる需給要因で下げているように見えたので買い場だと思った。

決算直後に大きく売られた理由はおそらく、POによる浮動株比率の大幅上昇(21%→51%)、信用買い残の積み上がり(PO発表後に30万株→65万株)、需給が悪化したところで機関投資家の仕掛け売り、あたりになる。仕掛け売りを決算までしなかったのは、決算でポジティブサプライズがないことを確認するため、になりそう。

浮動株比率とPERの関係を調べたサイトには
浮動株比率20~30%の会社の平均PERは22倍
浮動株比率50~60%の会社の平均PERは17倍
とある。今後この会社の株価は浮動株比率が上昇した分、ディスカウントされそう。

<8月18日の半年チャート> 8月14日の決算発表後に出来高をつけて大きく売られている。その後は底値シグナル(はらみ線とコマ)が出て反発している。

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