2016年10月28日金曜日

大物個人投資家の持ち株

10月22日の日経新聞に大物個人投資家が仕込んでいる銘柄が載っていた。株長者がどのような銘柄を仕込んでいるのかを調べてみる。

■かぶ1000さん
・ジェコス
鋼材のリースや建機のレンタルの大手企業。成長率は4%程でPERは6倍台(業界平均11倍)。今後しばらくは大型の公共投資やオリンピック関連の工事などで業績は堅調かもしれないが、建築業界の成長はそれほど期待できない。これはバリュー投資だろうか。チャートは下降トレンドだが直近では25日線と75日線のゴールデンクロスが形成されている。

・安田倉庫
倉庫業と不動産開発事業を手がけている会社。11月に神奈川に建設した複合施設がオープンするとのことで、そのためか先週に出来高が急上昇し株価も上昇している。ただ成長率は2%程で、PERは13倍(業界平均は13倍)であり、それほど割安とも思えない。チャートは下降トレンドだが直近では25日線と75日線のゴールデンクロスを形成している。200日線を突破するかもしれない。

■ペンタさん
・富士山マガジンサービス
ここは雑誌の電子書籍が主力だが、アマゾンには太刀打ちできないと思うのでパス。

■片山晃さん と たーちゃんさん
・ヒロセ通商
FX取引大手。四季報には「米国の利上げめぐる思惑や英国のEU離脱の国民投票結果を背景に為替変動率高まる。第1四半期の取引が活発で収益は想定超過。口座数は右肩上がり。為替市場の膠着なければ営業益の伸長続く」とあり、成長ストーリーは描きやすい。ここへの投資は今後の荒れ相場を予想してのものかもしれない。今期の予想成長率は10%程度だが上振れの余地あり。にもかかわらずPERは9倍(業界平均は-3倍)とやや割安。時価総額は77億円と小型で投資妙味もある。チャートは上昇トレンドであり、移動平均線と一目均衡表から判断すると売り圧力は弱い。
週明けに株価が横横で推移していたら買おうと思ったが急騰してしまったので買えずじまい。

■ろくすけさん
・丸井グループ
百貨店は斜陽産業であり、そのため丸井はクレジットカード会社への転身を進めているらしいが、クレジットカード業界はすでに飽和状態なのでパス。

■すぽさん
・コラボス。
クラウド型コールセンターシステムの開発・販売をしている会社。四季報には「既存顧客の深掘りに加え新規獲得も伸び席数着実増。中小規模向けも機能追加で単価上昇」などとあり業績は堅調らしい。コールセンターのクラウド型では業界トップであり、クラウド型にするとコスト削減などのメリットも多いようなので、今後も成長が見込める。
時価総額は31億円と超小型であり、成長率は10%程度で、PERは17倍(業界平均は19倍)と妥当な水準。チャートは下降トレンドが反転しつつある感じだが、週足の一目均衡表ではぶ厚い雲が横たわっており、売り圧力は強い。興味は湧いたが当面は様子見。

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