・世界で取引されている国債の半分以上がマイナス金利になったため
・英国の欧州離脱による政治の混迷。難民問題、移民問題の深刻化
・量的緩和による貨幣価値の低下
・日本は長期では円安傾向
・大規模な金先物買いの発生
安全資産として資金が流れているのは利息のつかない金ではなく、いまだ金利のついてる米国債だった。今その米国が利上げようとしているので、さらに米国債が買われようとしている。
ヨーロッパのの政治の混乱はおさまりつつある。
日本の金融緩和はいったん打ち止め気味で金利が少し上がる。
■今後の流れ
米国は12月に利上げをしそうだが、その後も利上げを続ける可能性は低い。
理由1
FRBは景気を冷やさず過熱もさせない自然利子率を1%と見ており、インフレ率を2%とすると、その2つを足した3%が、景気に中立的な政策金利と考えている。しかし市場が見積もる自然利子率はマイナス1.6%であり、そこにインフレ率を足すと、中立的な政策金利は0.4%にしかならない。(現在の政策金利は0.5%)
理由2
リーマンショック後にアメリカは量的緩和をして世界中に400兆円が流れこんだ。しかし14年の量的緩和の終了や15年の金利引き上げなどの引き締め策によりドル資金の巻き戻しが起こりドル高が進んだ。主要通貨に対するドルは14年夏以降に2割上昇しており、2割の上昇は2%分の利上げに等しい引き締め効果があるという。今後利上げをすると二重の引き締め効果が発生してしまう。
理由3
景気循環的にアメリカはいつ景気後退に入ってもおかしくない。
■結論
米国の金利はこれ以上あがりにくく、そのため金も売られにくい。金の下値(1250ドル)ではインドや中国の宝飾品需要で買いが入るので下がりにくい。とりあえず安全資産としてもうしばらく保有。
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