前回、個人投資家の優位な点を考えてみて、個人投資家は小型株に集中投資するのがベストという結論に達したので小型株を調べていく。ゼロから発掘していくのは面倒なのでプロが発掘した銘柄から探っていく。まずは日本で唯一の超小型株投信「スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド」から見ていく。
ファンド自体の成績は市場平均を上回っており良好。
9月のファンド月報に記載されている上位10銘柄を上から順に見ていく。
・システムリサーチ。時価総額は71億円。企業向け情報システム構築と保守・運用。売上高成長率10%でPER11倍(業界平均14倍)。チャートは上昇トレンドでやや過熱気味。
・ラクトジャパン。時価総額は67億円。乳原料・チーズ、食肉加工品の食品専門商社。売上高成長率-3%でPER9倍(業界平均11倍)。チャートは横ばい。
・鈴茂器工。時価総額は79億円。すしロボットを製造販売。売上高成長率5%でPER10倍(業界平均17倍)。チャートは上昇トレンドに入りつつある。
・パンチ工業。時価総額は100億円。金型部品国内2位。売上高成長率0%でPER7倍(業界平均17倍)。チャートはプラスへ反転。
・鈴木。時価総額は65億円。自動車電装品・電子部品のコネクターが主力。売上高成長率0%でPER18倍(業界平均19倍)。チャートは下降トレンド。
・日東精工。時価総額は155億円。工業用ネジの大手。売上高成長率8%でPERは9倍(業界平均12倍)。チャートは上昇トレンドで過熱気味。
・エフオン。時価総額は117億円。省エネ支援と木質バイオマス発電が2本柱。売上高成長率10%でPERは6倍(業界平均10倍)。チャートは上昇トレンドで加熱なし。
・ティー・ワイ・オー。時価総額は90億円。大手CM制作会社の一角。売上高成長率8%でPERは31倍(業界平均は14倍)。チャートは下降トレンド。
・白銅。時価総額は137億円。金属商社。加工、小口、短納期が強み。売上高成長率5%でPERは9倍(業界平均は10倍)。チャートは短期では上昇トレンド、長期では横横。
・ヴィレッジヴァンガードコーポレーション。時価総額98億円。書籍、CD、雑貨、食品等の複合小売店を展開。売上高成長率5%でPER480倍(業界平均24倍)。チャートは下降トレンド。
*「四季報」参照
ざっと調べてみたが成長率は皆10%以下で地味。やや割安な銘柄はエフオンくらい。
ただ寿司ロボットの鈴茂器工と、微細ネジの日東精工はニッチな雰囲気がただよっているのでもう少し掘り下げていこうと思う。
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