2017年2月17日金曜日

『マーケットの魔術師』たちのその後2 ウイリアム・オニール

書籍『マーケットの魔術師』に登場した人物で、印象に残った人たちのその後を追ってみた。2回目は1回目で調べたデビッド・ライアンの師匠ウイリアム・オニール。
*『マーケットの魔術師』は当時著しいパフォーマンスを上げていた16人のトレーダーたちのインタビュー集。1989年に出版。

■本に載っていた経歴
1958年、証券会社に就職。リサーチを担当。
1964年、ウィリアム・オニール社を設立。コンピューターによる株式市場の総合的な情報提供ではリーダー的存在に。
1983年にインベスターズ・デイリーを発刊。統計情報、EPSランク、チャート情報などを掲載。
1988年に「オニールの成長株発掘法」を出版。

■本に載っていた実績
1962年から63年のトレードで5000ドルを20万ドルに増やす。
1978年から1988年までのパフォーマンスは年率40%以上。

■投資手法
・新高値を突破した成長株を買う手法
・銘柄選別基準であるCANSLIMにより銘柄を発掘。
・-7%損切りなどでリスク管理を徹底。

■その他の印象に残った箇所 
「投資信託への投資は素晴らしいと思っているが、問題はほとんどの人がそれをどう扱ったらよいのか知らないこと。投資信託で成功するカギは買ったらあとはただじっと座っていること。成長株に分散投資したファンドは上げ相場では75~100%上昇し、下げ相場では20~30%しか下がらない。急落した時には買い増したほうがいい」。

■その後
1997年、投資信託事業を売却。*この時期のパフォーマンスは不明。
1998年、ネットでデイリーグラフオンラインという株式検索システム事業を始める。2010年には次世代検索システム「マーケットスミス」が始動。
2009年、「オニールの成長株発掘法 第4版」を出版。
2015年のインベスターズ・ビジネス・デイリーのサイトの月間訪問者数は400万人。
2016年にインベスターズ・ビジネス・デイリーは日刊から週刊になる。ウェブサイトでは毎日更新。
2016年のアメリカ大統領選では、サイトでトランプ氏リードを一貫して示す。
オニール氏は今も健在で、アメリカ各地で投資セミナーをしている。
ウィキペディア

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