2017年3月3日金曜日

敏腕ファンドマネージャー3 エンジェルジャパン

3回目は日経によく掲載されるハイパフォーマンスファンドに投資助言を行っているエンジェルジャパン・アセットマネジメントの4人チーム。

■投資手法 小型・成長株投資
・重視するのは過去の成功体験や古い常識を打ち破り、次代を開く革新的な成長企業かどうか。革新の軸となるものは技術でも製品でもビジネスモデルでも社長の個性でもかまわない。キラリと光る何かがあれば投資の対象となる。
業種やテーマにこだわりはなく、重視するのは上向きの業績かどうか。どんな業界でも革新はあり、成長もできる。地味とか時代遅れといった先入観は排除して1社1社と向き合う。

・銘柄選抜はメンバー全員(アナリスト4人)で行う個別企業への面談調査とミーティングにより行う。面談の際には業績データやプレスリリースなどを元に企業分析シートを作成し、その分析シートを使って経営者に4人の運用メンバーが様々な角度から質問を投げかける。足下の事業状況、ビジネスモデルや技術の優位性、中長期的な戦略、目標達成に向けた取組、計画の進捗状況、課題への対策などを聞く。
面談やミーティングを元に5年後までの緻密な業績予想を立てる。

・面談やミーティングは必ずチーム全員で行う。個性の違うメンバーの合議制にすることで多様な視点で偏りなく企業をみることができる。またチームで運営することにより長期にわたってエンジェルジャパンの投資法を継承していくことができる。

・面談数は年間1000件程度。新規公開株はほぼすべて面談調査を行う。
投資先候補になった場合は四半期に一度定期面談を行う。定期的な面談によって企業の些細な変化を察知し、成長前のタイミングを逃さずに投資することができる。株価上昇のトリガーを見つけられればリターンは手にできる。

・ジャスダックに上場する760社のうちアナリストがカバーするのは1割程度。手間を掛けて情報を入手すれば大きな成果を得ることができる。

・株価の割安度は基本的にPERで見る。ただ小型株は業界のPERを一律に当てはめることは難しいので、似たビジネスモデルをもつ企業の過去のPERなどを参考にする。

・買い付けは1銘柄あたり4%までとして分散投資を計る。また買い上げは徐々にしていき、時間的な分散も計る。

・企業の成長には3つ型がある。
 新規上場を契機にその時のビジネスモデルで成長を大きく加速すると考えられるIPO型
 成長の壁を打ち破り新たな高成長局面に入る新成長型
 財務体質が健全で着実な成長が見込める企業で株価が過小評価された堅実割安型

■投資助言しているファンド 
・IPO型 →日興グローイング・ベンチャーファンド
・新成長型 →新成長株ファンド
・堅実割安型 →SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ

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