2017年5月5日金曜日

敏腕ファンドマネージャー4 藤村忠弘

鈴茂器工やエフオンなどの購入のきっかけとなった「超小型株投信」のファンドマネージャー。この人のことは知っていたがスパークスの最高投資責任者(CIO)が超小型株を運用していたとは少し意外。

■運用する投信
・スパークス超小型株式ファンド。過去1年間のリターンは38%。15年9月の設定来のリターンは42%。
・グローバル・ラップ日本小型株式ファンド。過去1年間のリターンは20%。1998年の設定来の累積リターンは約300%
・スパークス・スモールキャップファンド。過去1年間のリターンは16%。2000年の設定来の累積リターンは約300%。

■投資手法 中小型成長株投資
まずは常識的な目で良い会社を見極める。その会社の商品や購入したいか、サービスを利用したいか、またはその会社で働きたいかなどを消費者や会社員の目線で考える。社会にとって必要な企業は短期的に損を出したとしても長期的には必ずプラスに転じる。

次に経営者と会う。厳しい状況になってもあきらめずにがんばり抜くだけの情熱や執念を持っているかを確かめる。市場環境に左右されずに変わらぬ運用方針を貫くというのは難しいが、それをするには経営者に対する信頼が必要になる。優秀な経営者が着実なマネジメントをしていれば市場の要因に業績が一時的に左右されることがあっても長い目で見れば決して揺らぐことはない。

最後に長期的に成長できるビジネスモデルかどうかを見極める。他者と差別化できる強みがあるか、高い参入障壁があるかなどをチェックする。

こうした手法で大きく値上がりするのは3割程度だが十分収益はあがる。

機械的な損切りはせず、ビジネスモデルにほころびが生じたり、経営者が突然交代したりといった場合に売却を検討する。株価下落の要因が為替の変動など外部環境の変化によるものなら買い増しも検討する。

■その他 藤村氏が説く注意事項
テンバガー狙いは危険。企業価値はそれほど急激に変化しない。
注目度の高い旬の銘柄は割高なものが多く、注目が薄れれば急落することも多い。長期にわたって成長する株を買ったほうがいい。

参考:日経マネー6月号
   決してブレないスパークスの安定感

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