2016年11月11日金曜日

過去のバブルとの比較

現在、市場にはお金があふれており、株価は割高な水準に達している。つまりバブルの状態にある。このバブルが今後どうなっていくのかを過去のバブルと比較しながら考えていく。

・ITバブル
発生要因は情報技術への過度な期待と金余り。
崩壊の原因は企業の成長速度が株価の上昇速度にまったく追いつかなかったこと。それと金利の引き上げ、景気循環。

・サブプライムローンバブル
発生要因は低所得者たちに無理な融資をし、その債権を証券化して売りまくったこと。それと金余り。
崩壊の原因はローンを組んだ人たちがお金を返せなくなり、証券の価値がゼロになってしまったこと。その証券は他の優良証券とごちゃ混ぜにして証券化されてもいたので負債の総量がわからず金融機関は麻痺してしまった。あとは金利の引き上げと景気循環。

・足下の金融緩和バブル
発生要因は各国の中央銀行が行った金融緩和による金余り。従来の緩和と異なるのは金利を引き下げただけでなく、通貨を大量に発行したこと。市場に出回るお金の量を増やして資産価格を持ちあげたのと同時に、貨幣価値を下落させることによっても資産価格を持ちあげた。

このバブルが崩壊する原因は何になりそうか?
中央銀行が市場からお金を一気に引き上げたら今回のバブルは崩壊する。
しかし今のところそういった兆候はほとんどない。FRBは金利を引き上げるとはいっているが、景気後退に怯えている節があり、新たな金融緩和策を模索しているようにさえ見える。

今回のバブルはリーマンショックのような極端なバブル崩壊は起こらないと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿