2017年1月27日金曜日

10倍株候補発見 弁護士ドットコム

10倍株の特徴を備えた銘柄が見つかった。

10倍株の特徴は
・若い会社
・小型株
・社長がやり手
・社長が大株主
・長期的な見通しがよい
・成長力が高い
・IPOから時間が経過し、株価が右肩下がりになっているチャートが狙い目。
のようになるが、弁護士ドットコムはこれらの条件をほぼ満たしている。

■発見した経緯
ハマキョウレックスの労務訴訟を調べていて偶然見つけた。

■どんな会社か
法律相談のポータルサイト「弁護士ドットコム」を運営。「税理士ドットコム」やリーガルテックなどの事業も展開。経営理念は「専門家をもっと身近に」。マザーズ上場で時価総額は160億円。
*リーガルテックとはリーガルテクノロジーの略でIT技術を活用した法務サービス

■成長ストーリー
“法律関連のことなら弁護士ドットコム”というのが基本的な流れ。

・今後は法律相談も他の調べものと同じようにネット検索にシフトしていくのは必然。法律相談のポータルサイトは弁護士ドットコムが圧倒的優位なため、今後も有料会員が順調に増えていく可能性は高い。サイトに登録する弁護士も順調に増えており、こちらも増えていきそう。一度登録した弁護士が解約する可能性はそれほど高くないので、安定したストック型収入が期待できる。

・弁護士事務所や税理士事務所をバックアップするサービスや、就職支援サービスなどの新規事業も次々に生まれている。中でもビジネス向けの弁護士紹介サイトは中長期で伸びそう。

・弁護士が法律的な観点から執筆するニュースにも独自性があり、サイトへのアクセス数の増加や登録弁護指数の増加に貢献している。

・リーガルテックにも力を入れ始めており、長期的にはこの分野が業績の牽引役になっていく可能性が高い。すでに展開中のサービス「クラウドサイン」はクラウド上で契約を完結させるもので、業務のスピードアップやコスト削減をはかれる。会社の予想を上回るペースで普及が進んでいるという。
IBMの人工知能ワトソンを使った法務相談や契約書のチェック、ブロックチェーン技術を使った所有権移転システムも開発中で、実用化は当面先になりそうだが、こちらも期待できる。

・2016年2月にストックオプションを発行しているが、その行使条件は2018年度の営業利益が6億円、2019年度の営業利益が8億円となっている。今期の営業利益を4億円と想定すると、来期の営業利益成長率は50%となり、再来期は33%となる。

・取締役や経営陣に個性派がそろっており、サプライズが多そうなのも魅力の1つ。

■参入障壁(競争力)は高いか
非常に高い。ネットメディアなので参入するのは容易だが、すでに牙城が築かれているポータルサイトを切り崩していくのは容易ではない。それはアマゾンやゾゾタウン、エムスリーやカカクコムなどを見ればわかる。

■問題点
・社長が参議院議員になってしまったこと。参議院議員は忙しそうなため、社長業に費やす時間が減ってしまいそう。ただビジネスモデルの大枠はすでに確立されており、切れ者の社長がやれるといっているのでそれほど心配していない。それに議員になることは人格や人脈に厚みがでるので、長期的に見ればビジネスにもプラスになる可能性が高い。

・サイトへのアクセス数がどこまで伸びるのかが不透明なこと。個人的に法律がらみのことはほとんど調べた事がないので需要がどこまであるのかよくわからない。現在月700万以上のアクセスがあるらしいが、クックパッドのような月6000万アクセスに到達するのは難しいように思う。

・クラウド上で契約するクラウドサインという新規サービスをはじめているが、アメリカ発の競合ドキュサインにどこまで対抗できるかわからないこと。すでに外堀(海外)は固められており、日本で早期にどこまで普及させられるかがカギになる。

■戻り売り圧力はないか
ほとんどなし。

<週足の一目均衡表> 薄い雲だが、雲抜けしている

<過去一年間の累積売買高> 累積売買高的には今が底になる


■チャート
200日移動平均線は上向きで、底値をじりじりと切り上げている

<過去一年の移動平均線>

■結論
株高が進んでいたため、今更割安感のある高成長企業など見つかるはずはないだろうと思っていたが、社長が政治家になったためか、来期の業績に確信が持てないためか、それほど過熱感のない銘柄が見つかった。

PERは55倍と一見高く見えるが、成長率も同じくらい高いのでそれほど割高感はない。さらに来期の利益成長率は50%程度見込めそうで、そこら辺を考慮すると現在の株価水準では割安感さえある。そろそろ来期の業績を織り込み始めて株価が上昇していくのではないかと思う。
*追記 2017/04/14
第3四半期決算前にSBIのサイトでPERをチェックした時はPER55倍となっていたが、それはSBI独自の数値ということがわかった。実際は70倍程度で、そこまで割安ではなかった。しかしこの勘違いをきっかけに弁護士ドットコムに着目できたので結果的にはよかったと思っている。

持ち株の大半を売り、そこに現金を足して750円で購入。ニーサはフル活用。今後700円を割り込むことがあればさらに買い増す予定。

現在のポートフォリオは弁護士ドットコム(30%)、技研製作所(22%)、ペプチドリーム(17%)、鈴茂器工(12%)、相模ゴム(11%)、ソリトンシステムズ(3%)、現金(5%)になる。

■備考
今回売った銘柄の推移もチェックし、弁護士ドットコムとのパフォーマンスを比較していく。
・SBIホールディングス 1590
・三井物産   1650
・エフオン  1010
・ウイルプラスホールディングス  1850
・インターアクション  720
・エフティグループ  700
・ハマキョウレックス  2120
・DMG森精機  1590

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