日経新聞と日経マネーに「10倍株の見つけ方」なるものが載っていたので、まとめていく。
■複眼経済研究所の渡部所長の方法。渡部所長は過去20年間四季報を読破している株オタク。
☆大化け株の共通項
・上場4年以内の若い企業
・時価総額300億円以下。
・オーナー企業。
・社長が筆頭株主、もしくは第2位株主。
・社長が40歳代。
・社長の人となりがよいこと。マネジメント力が重要だから。
・長期的なテーマに合っている。
・もっとも重要なのは急成長企業なこと。成長度合いは利益よりも売上高の成長率に着目。売上が伸びていけばいずれ利益も伸びる。年率20%程度の成長がいい。
その他のポイント
・IPOから時間が経過し、株価が右肩下がりになっているチャートが狙い目。
・割安度はPERでは測りづらいため、RSRで計るといい。RSRとは時価総額÷売上高。RSRが2.5倍以下なら割安と判断。
氏の推奨する4銘柄
・TOKYOBASE。日本発ブランドを扱うセレクトショップを運営。越境EC、メードインジャパンという2大テーマに合致。
→マイナス要因:アパレルは激戦区であり成熟産業。株価は割高。
・リアルワールド。技能を持った個人に仕事をまわすクラウドソーシング。
→マイナス要因:激戦区。株価は割高。
・マイネット。不振のスマホゲームを買い取って再生する事業。ゲームの開発ではなく運営に重点。
→マイナス要因:株価は割高。参入障壁もそれほど高くない。
・キャリア。高齢化に特化した人材サービス企業。シニア人材の活用や、介護、看護師市場向けの派遣。
→マイナス要因:激戦区。株価は割高。
「参入障壁のないところに超過的な付加価値創出の余地はない」(奥野一成)という観点から見るとどの銘柄も厳しそう。
参考:日経新聞(2017年1月20日)
■個人投資家のコムストックさんの方法。
☆大化け株の共通項
・創業や上場から10年未満の若い会社。時間がたっていないほうが成長の余地が大きく、意欲も高い。
・小型株。時価総額は30億円以下。それで見つからなければ50億円以下。
・業種は小売りやサービス業に限定。これらはビジネスモデルがシンプルで理解しやすい。ネットやシステム関連は技術革新のスピードがやはく、ビジネスモデルがすぐに陳腐化し長期投資には向かない。
・競争力が高い。今後10年程度その競争力を維持できそうなのがよい。
・社長は信頼にたる人物。
その他のポイント
・投資する上で意識するのは株価の安全域。安全域とは一株あたりの価値と株価の差額に問題がないということ。一株あたりの価値は決算書から算出する。過去の業績推移を見て、業績の伸び率もチェック。
・銘柄の絞り込みにはヤフーファイナンスの時価総額下位ランキングを利用。
コムストックさんの持ち株の1つ
・ウィルプラスホールディングス。
コメント「斜陽産業や成熟産業で生き残るのは、同業他社を取り込むM&A巧者。ウィルプラスは新規出店よりも同業他社の買収によって業容を拡大。のれんは4億と少なく、適切な値段で買収していることがわかる。第一四半期決算は順調のため今後上方修正が期待できる」。
→マイナス要因:円安。それと日本経済が比較的好調なので成長戦略であるM&Aを仕掛けにくそうなこと。
参考:日経マネー(2017年3月号)
■10倍株の特徴をまとめると
・若い会社
・小型株
・社長がやり手
・社長が大株主
・長期的な見通しがよい
・成長力が高い
あたりになる。
とりあえずヤフーファイナンスの時価総額下位ランキングを物色していこうと思う。
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