雨宮京子氏について少し調べてみたら、昨年12月に夕刊フジで開催された「株1グランプリ」でブシロードを選んでいたことがわかった。弁護士ドットコムといい、ブシロードといい、趣味が若干かぶる。フェローテックにしてもピンとくるものがあった。雨宮氏がどうやって銘柄を選んでいるのか気になったので雨宮氏について調べてみた。調べたのは雨宮氏が2005年に書いた『株の教則本』。
<銘柄の選び方>
・会社は四季報や日経会社情報で見つける。業績は営業利益を重視する。
・相場の流れをつかむために新聞、テレビ、ラジオを見る(聴く)。
・日常生活からもトレンドをつかむ。例えば満員電車はネタの宝庫で、今何が流行っているのかがわかる。自分で確かめられるものがあると判断をしっかり下せるようになる。
<その他、印象に残ったところ>
・18年の経験からはっきりいえるのは、儲かる人は株式に精通し、ノウハウを身につけ、自分なりの投資法を確立している人。
・失敗を避けようとせず、失敗から学ぶようにしていけば投資の技術が身につく。
・大きく資産を増やすなら中長期投資。成長が見込まれる銘柄が暴落した後、じっくりと拾い、長く持つようにする。
・新興市場は発行株式数が少ない企業が多いから値動きが一方向になりやすい。いったん人気がなくなると買いが全く入らなくなるなど、下げ方が激しくなりがち。
・短期売買は新高値や新安値を更新した後にそのトレンドに沿って売買するのがセオリー。その方向に株価が加速するケースが多く、新高値(新安値)を更新した直後に買う(売る)と効果的。
・新安値更新後のナンピン買いは損をしやすい。
・損切りが大切。ダメな株を持っていると死に金になり投資効率が悪くなる。
■まとめ
雨宮氏と銘柄の趣味がかぶったのは、基本的な考え方が少し似ていたからかなと思った。
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一応、雨宮栄子氏についても調べてみた。ネット検索ではほとんどヒットせず。1987年に出版された『お茶の間株式スクール』を読むと、1958年に大学(東大)を卒業しており、現在は84歳くらいになっているので、すでに引退している可能性が高い。経歴はラジオたんぱ(現ラジオ日経)に入社し、司会・解説などを務め、編成局局次長待遇に(その後は不明)。
<株式投資の基本>
株式投資で大事なのは
・余裕資金で投資する。
目的のあるお金で投資するとお金が必要になった時に株価が下がっていることが多い。
・自分の判断で売買する。
失敗したときに吸収できることが多い。
・売買のタイミングに気をつける。
どんなに優良株でもタイミングを間違えると損をする。
・ある程度の基礎知識は身につける。
<その他、印象に残ったところ>
・株の世界では株のリズムだとか、相場の循環性とか、他の株との関連性とかがあり、理屈だけでなく実践を通して体得する部分も大きい。
・相場が下がってくるともっと下がると思い、上がってくるともっと上がると思うのが人情。株価の天井、大底を見つけるのは難しい。とにかく買う場合は相場の安い日に買い、売る場合は高い日に売るのが大事。
・株式市場ではどんな上昇相場のときでも年に1,2度の買いのチャンスが必ずやってくる。
・最もオーソドックスな投資法は、相場が低迷しているときに今後成長しそうな株を買い、あとは企業の成長を楽しみに長期投資に徹すること。
・株式投資でボロ儲けを考えると投棄になりがち。そのような方法ではたまに儲かることはあっても、他の銘柄で大きく損をしたりして、結局はトータルで少しも儲からないことが多い。
・年に1~2割の利益で十分と考えればそれなりの堅実な投資法がある。
・「今回の大上昇相場の背景は一口にいって金余り。世界的に金融緩和傾向で、原油価格が停滞していて、デフレ傾向のなかで、低金利や不景気などから適当な運用対象が見つからない大量の資金が証券市場へ流れ込み、世界同時株高現象を引き起こしている。
今回の上昇相場が終わるときは、これら株高を支えている要因に変化が起こったときになる。金利の上昇、原油価格の反発、インフレの兆し。このような兆しが見えると、これまで株式市場に流れていた膨大な資金が他の運用対象、高利回りの貯蓄商品、土地、モノ、貴金属などに移ってしまう。
相場を動かす材料には突発的なものもあるが、基調的な要因の多くは前もって少しずつ変化の兆しが見えてくるもの」
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