2020年4月3日金曜日

有望株チェック

よく調べないで買った株は失敗することが多いので、これからはネチネチと調べてから買うことにする。

■10倍株候補
<10倍株候補の条件は>
 ・上場4年以内の若い会社
 ・社長が若くやり手
 ・オーナー企業
 ・時価総額300億円以下の小型株
 ・長期的なテーマに合っている
 ・急成長している
 ・(IPOから時間が経過し、株価が右肩下がりになっているチャートが狙い目)

(今のところ候補はなし)

■優良銘柄(株価が急落したときに買いたい銘柄)
<優良銘柄の条件は>
 ・参入障壁が高い
 ・ストック型ビジネスを手がける
 ・時流に乗っている
 →業績が落ちにくく、利益成長を続けやすいビジネスモデル

・エムスリー
基本シナリオ:医療分野をITで変革し最強のプラットフォーマーに
医療分野で独占的なプラットフォームを築いている。事業カテゴリーはMR事業、治験事業、人材紹介事業、複数の新規事業、海外事業の5つあり、それらすべてが順調に伸びている。国内のMR事業(医薬品情報サイト事業)だけでもあと5倍の成長余地があり、他の事業もまだまだこれからといった感じ。クラウドカルテ事業やAI事業も面白そうだが、今後最も伸びしろがありそうなのが海外事業になる。世界最大の臨床試験市場がある米国や、人口が10億を超える中国のMR事業は高い成長が見込める。2030年の予想利益は現在の4~6倍くらいになりそう。チャート上の底値(買い場)は2300円くらいか。

・リクルート
基本シナリオ:多数の独占型プラットフォームで安定成長&株主還元
元祖プラットフォーマーのリクルートは、人材、住宅、飲食、美容分野などで多数の市場独占型(寡占型)プラットフォームを構築している。中でも最も勢いのあるのが人材マッチング・プラットフォームのインディードで、19年3月期の売上高成長率は50%に達する。この分野の現在の市場規模は16兆円超あり、インディードの売上はまだ320億円に過ぎない。リクルートは2030年までにこの分野で世界トップになることを目指している。ただ会社全体で見た場合の売上高成長率は年率6%程度なので急成長企業とはいえない。また人材関連事業が売上高の7割を占めるているので景気後退の影響を受けやすいという問題もある。2030年の予想利益は現在の3倍くらいになりそう。チャート上の底値は2600円、もしくは1500円くらいか。

・カカクコム
基本シナリオ:多数の独占型プラットフォームで安定成長&株主還元
価格比較の分野で独占的なポジションを築いている。「価格コム」の成長は頭打ちだが、「食べログ」や新規メディア事業の「高速バス比較ナビ」「価格コム保険」「ガイエ(映画等のプロモーション事業)」などが今後の成長を牽引していきそう。2030年の予想利益は現在の2~3倍くらいになりそう。チャート上の底値は2000円くらいか。

・GMOペイメントゲートウェイ
基本シナリオ:最強の電子決済代行プラットフォームに
電子決済代行で最も勢いのある会社。現在の日本のBtoCのEC化率は7%程度(決済処理金額6兆円)だが、これが2025年には15%(同18兆円)まで拡大するという。BtoC以上に大きな市場であるBtoB市場でも決済関連の事業をしているので成長余地はまだまだありそう。売上高成長率目標は年率25%を基準にしており、今期は14%と若干低下するが、来期以降は巡航速度に戻せるという。この会社の業績予測精度は高いので、今回も言った通りの展開になりそう。2030年の予想利益は現在の3~4倍くらいになりそう。チャート上の底値は6800円、もしくは5500円くらいか。

・インフォマート
基本シナリオ:企業間取引の基幹プラットフォームに
現在インフォマートのプラットフォームを利用する会社は約40万社あり、その大半は請求書プラットフォームを利用している。請求書事業の売上高比率は全体の2割程度で赤字が続いているが、この事業の成長余地は少なくともあと3倍はあり、そこで培ったネットワークや請求書データを活かした新規事業も期待できる。問題はこれら新規事業の方向性がまだ明確に定まっていないこと。2030年の予想利益は現在の3~4倍くらいになりそう。チャート上の底値は450~550円くらいか。

2020年12月期の会社の業績予想は大幅減益。今期は請求書事業を中心に営業、販促、サーバーに投資していくという。今後3年の売上高成長率は年率10%くらいになりそう。利益の方は損益分岐点を超えると急速に高まっていくビジネスモデルなので年率15%くらいの成長は期待できる。

・鎌倉新書
基本シナリオ:終活領域をITで変革し最強のプラットフォーマーに
葬儀分野のカテゴリーキラー。元々は葬儀関連の出版物を発行していた会社で、そこで培ったネットワークが最大の強み。日本では今後さらに高齢化が進んでいくので事業環境は良い。マッチングさせるに商品には墓、葬儀、仏壇、相続関連などがあり、9月からはセールスフォースを導入し、各サービスのクロスセルを増大させていくという。市場シェアはまだ3%以下なので成長余地は大きい。2030年の予想利益は現在の7~10倍くらいになりそう。チャート上の底値は900円くらいか。

・ベネフィット・ワン。IRがわかりにくいのでなし。

・リログループ。今後も成長していけるとは思うが投資負担が重くなっていきそうなのでなし。

・メニコン。コンタクトレンズのサブスク(定期購入)サービスを手がける会社。製品ラインアップの拡充や販売地域の拡大によりサブスク会員は順調に増えており、生産効率化により利益率も向上している(第2四半期に利益を上方修正)。海外売上高は全体の1割程度で、こちらもそこそこ順調に伸びている。今後はオルソケアソロジーなどの新規事業も伸びていきそう。
*オルソケアソロジーとは特殊なコンタクトレンズをはめて近視を矯正する治療法。中国ではすでに医師主導の治療が始まっているが、日本ではまだ公式には認められていない。メニコンは中国にそれ用のレンズを供給している。現在、スマホの普及などにより世界的に近視人口は増加しているので、近い将来この治療法が脚光を浴びる可能性もある。

3月にコンタクトレンズの巨大工場が完成。これでコンタクトレンズの生産量が倍増するので成長が加速しそう。新工場では製造設備のみならず倉庫も自動化されているので利益率がさらに高まりそう。2030年の予想利益は現在の3~4倍くらいになりそう。チャート上の底値は3500円くらいか。

■コロナショックが直撃した銘柄
コロナが落ち着けば反発しそう。
業績が回復していく順番は
・鉄道会社、JR
・求人広告会社、リクルート、エンジャパン
・不動産会社、ハウスドゥ、パーク24、TKP
・飲食店、鳥貴族
・国内旅行会社、
・ホテル会社、共立メンテナンス
・航空会社、ANA、JAL
・海外旅行会社、HIS、近畿日本ツーリスト
・クルーズ旅行会社、ベストワンドットコム、米カーニバル、米ノルウェージャン
*ただし、今回の危機で多額の借り入れをするところは回復が遅れるので、キャッシュに余裕があるところが投資対象になる。

■景気敏感株
景気敏感株は景気拡大期のパフォーマンスが非常に良いのでこちらもチェックしていく。

<仕込むタイミングは>
・IMFの世界経済成長率予測が底打ち
・OECDの景気先行指数や、中国やグローバルの製造業PMIが底打ち
・台湾の電子・情報通信機器の輸出受注や半導体指数が底打ち

<半導体株>
*半導体株はデジタル革命の影の主役なので長期的な上昇トレンドが見込める。
・信越化学工業、ディスコ、サムスン、アルファベット・・。

<景気敏感株>
・日進工具、コンテック・・。

・日本電産。1/12の日経に「永守会長は日本電産の連結売上高を30年度に10兆円と現在の6倍以上にする目標を話し・・」とあり興味が湧いた。この成長戦略の核はEV用駆動モーターになるようだが、EV市場は大きく、日本電産はモーターに強みがあるので売上10兆円も不可能ではないかもしれない。ただ、この市場はレッドオーシャン市場(巨大市場)であり、モーターはブラックボックス化できないので、最終的には汎用品に強い中国勢あたりと消耗戦になる可能性もある。独ボッシュやデンソーといった強力なライバルもいる。

■観察中の銘柄
・パークシャテクノロジー
基本シナリオ:先端の深層学習知見を産業に落とし込んで業績拡大
四半期決算だけでははっきりしたことは言えないが、第1四半期決算ではAIアルゴリズム事業の成長が止まったように見える。もしかすると競争は予想以上に激しいのかもしれない。チャートは底抜けし、下値模索開始。現在の時価総額は430億円だが、パークシャと同等の人材をそろえるアリスマーの推計市場価値は160億円なので、最終的にはそのあたりまで落ちるのかもしれない。

・ハウスドゥ
基本シナリオ:国内最大の不動産サービス・プラットフォームで課題解決
ハウス・リースバック事業とリバースモーゲージ保証事業には少し問題ありそうだが、ニーズが強そうなので結局はなんとかなりそう。ただ売上高成長率は10%程度で、投資負担が重そうなので観察リストから除外する。

■気になっている銘柄
・ブシロード
新日本プロレスや「バンドリ!」などのキャラクタービジネスを手がける会社。プロレス事業はタカラトミーを立て直したハロルド・ジョージ・メイ氏が社長に就任したのでまだまだ伸びそう。ただバンドリ!の方はアプリ売上ランキングで減速気味。

サイバーエージェントがプロレス団体「ノア」を買収した。生き馬の目を抜くネット広告業界で勝ち抜いてきた社長が陣頭指揮を執っているようなので手強い相手になりそう。ただこれでプロレス業界が全体的に盛り上がるという面もありそうなので、それほど悪い展開ではないのかもしれない。

・TKPとマネーフォワード
経営者がおもしろそうな感じ。ただTKPは流動比率が69%の状態でコロナショックが直撃しているのでかなり大変そう。

・ビジョナリーホールディングス
2019年12月にエムスリーが30億円出資し、大株主になった会社。エムスリーと共同で次世代型のメガネ屋をつくるとのことなので期待できる。

・手間いらず
株価が急落していたのでリスト入り。宿泊施設向け予約管理システムが伸びていきそう。営業利益率は6割以上と高い。競合にリクルート系がいるのが気がかり。

月1社ずつ調べていこうとは思うが、まずはその前に2017年以降のIPOをざっと調べて銘柄をリストアップしていこうと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿