■どんな会社か
極小ネジや地盤調査機などを製造している会社。社長によると極小ネジとそれを締めるネジ締め機、住宅用地盤調査機は世界一の技術を誇るという。
■成長ストーリー
今業績を牽引しているのはネジ締めロボットになる。海外の自動車工場などでよく売れているという。このロボットの売上高成長率は30%ほどで利益率も高い。しかしこの事業の全体に占める売上高比率は25%程度なので業績を力強く押し上げるほどの力はなさそう。
世界一を誇る3つの技術(極小ネジ、ネジ締め機、地盤調査機)の売上高比率は全体の75%程になる。しかしこれらの成長率は横ばいとなっている。
以上を踏まえると今後の急成長は期待しにくい。ただネジは“産業の塩”とよばれるほどの必需品であり、この会社は極小ネジなど付加価値の高いネジを製造することができるので、長期的な見通しはそれほど悪くない。
■2018年に売上高400億円は可能か
会社は2015年に中期計画書を作成し、そこで2018年度の売上高目標を400億円としている。
しかし2015年度の売上高は237億円、2016年度(予想値)は253億円である。このペースで行くと2017年度には280億程度になり、そこに10月に買収した協栄製作所の売上高35億円を足すと315億円になる。となると順調にいっても2018年度には350億円くらいまでしかいかないのかもしれない。
■チャートはどうか
8月あたりに280円程度だった株価が直近では400円を超えているのでやや過熱気味。成長率10%ほどでPERは10倍なので適正株価ともいえる。ただ売り圧力は少なく、株価はここ5年の最高値を突破して青天井モードに入りつつある。直近で会社は自社株買いを発表しているので会社からみればまだ割安ということかもしれない。来期の売上高成長率(予測)は20%程度と高いのでPER17倍、株価680円程度までいくかもしれない。
■リスク
ネジが主な収入源のため、世界経済が調整したらその影響をダイレクトに受けてしまう。
■投資するタイミング
400円以下になったら少し買ってみる。
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